第一話。全てが酷かったので青空を見上げました
[7/11]
[1]次 [9]前 最後 最初
動に、ライが財布を反対にし、銅貨一枚も落ちない、カスラも財布を反対にしても落ちない。
「分かった紹介を受けよう」
周りの人々も驚く、あれ程に稼いでもう有り金がない、誰もがカスラを非難の目で睨む。
「カスラが酒に大金を支払い金がないのだ」
カスラが強く頷くも、ライは何処か疲れていた。カーラもと名乗った女性も絶句し、町に人々はカスラを睨む。
「え、ええ、えーと」
さすがにカーラと名乗った女性も困惑する、少なくても町一番のお金持ちのはずだった。
「酷い浪費家ね」
そういうのが限界であった。
さすがのカスラも冷や汗が流れる。
「良い友人だ。悪くは言わないでくれ」
この言葉を発するライに、カスラだけではなく、カーラすらも唇をほころばす。
紹介を受ける中、和葉の店の後ろにある一軒の建物、小さな店とも工房ともいえる、そんな建物の中に入り、ギルドの看板にはソーサラーギルトと有った。
中には二人の少女、一人のメガネの青年、メガネの女性の四人がいたはずだったが、一つの本が動き、カスラが見ればひとりの女性がいた。
「5名ね。カーラを入れて6名ね」
カスラの呟きで、ライも変なギルドと思わず一言を漏らす。
「プラダです」
本を書く少女の挨拶に、ライは首を傾げ、本人には大変に失礼であるが、周りとの服装についての格差と言うべきモノに、風変りな服装の女性なのか少女なのか困る本を書く少女に挨拶した。
「体操着のフリルとは変わっているな」
これに周りがびくりと動くも、プラダは気にせずに説明をする。
「国の恰好です」
これにライもビックリし、カスラも驚き、つい口に出す。
「「そのレオタードが?」」
これにプラダがびくりと動く、どうも本人はかなり気にしているらしい事だったらしい。
「いや失言だったカスラと共に詫びる」
「ゴメン」
そこに後ろから一人の男が声をかけた。
「ライ・ハルカ殿」
唯一の出入り口に立っている男に視線が集まる。
頭の禿げあがった骸骨のような体の中年だ。
「ホーリーランスと申します」
文官の様に慇懃な態度でいう。
「税務長官をしております。今一度、貴女を上司として雇いたい」
これにライが頷いた。
「請け負う。このギルドは後ほどな」
「私も行くわ」
ホーリーランスは頷き、城に歩き、もう一度現れる。
税務長官のイスに座り、全税務官に独り言を話す。
「税務官は手堅く出世だ。計算ミスは許されないが、わざと一日に二重のチェック、担当者は常に変わるチェック制度に変え、多ければ返し、少なければ徴収する。その為には軍も顎
[1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ