船の正体
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ユウ「ゾロ」
俺はゾロに話しかける。
ユウ「チョッパーの診断結果が本当であれ嘘であれ、数日はいてやろうぜ」
ゾロ「…そうだな」
俺の言葉に納得するゾロだった。で、食事が終わり爺さんから船を造ってほしいと言われ、山の上になった船に向かい作業を行った。
サンジ「しかし、何でわざわざ山の上に船なんて造ったんだ爺さん?」
「あ〜そりゃ船やない」
ルフィ「これ船じゃねぇのか?」
ウソップ「あのな!これが船じゃなかったらなんだってんだよ!」
「そりゃワイの…棺桶や」
『棺桶?』
まさかの答えにビックリした。
レモーネ「なんでこの船が棺桶なの?」
「ま…ワイの墓っちゅうことや」
ルフィ「そうか…ヤギのおっさんの墓か」
「「拝むな!縁起でもねぇ!!」」
本人の前で手を合わせるルフィに、俺とウソップが注意する。
サンジ「まだ早ぇだろうが」
チョッパー「準備よすぎるよ…」
爺さんの言葉に、各自が動揺する。
「何ビックリしとんねん。こんな島暮らしや、自分の墓を自分で造ってもおかしないやろ?いつかワイも死ぬんやさかいな」
そう言いながら目を閉じる爺さん。言いたい事は分かるけどな。
ルフィ「ま〜、墓なら山ん中でもおかしくねぇな」
サンジ「でも、どうして墓が海賊船なんだ?」
サンジが全員が思ってた事を聞く。すると爺さんは前のめりになる。
ナミ「!?」
ビビ「お爺さん!?」
「「「じ、爺さん!!?」」」
全員が爺さんの側に駆け寄る。だが近づくと…
ユウ「心配すんな。寝てるだけだ」
『ふぅ…』
ホントに紛らわしいな。船造りもいいところで切り上げ、爺さんの家に戻った。で、そんな生活が四日続いた。今日も俺とルフィ、ゾロ、ウソップは食糧の調達、ナミ達は爺さんの相手だ。ヤギ達にポイントを聞いたから今日も大量だ。
ルフィ「いや〜、今日も大量だな♪」
ユウ「そうだな」
俺達は採って来た食材をサンジに渡す。
ウソップ「爺さん、他に食いたい物やしてほしい事があれば遠慮せずに言いな」
「いや、もう充分じてもろた。もういつ死んでもええ。極楽や…極楽や」
そう言うと、爺さんは満足そうな顔をする。
ルフィ「そんな事言うなよ!」
サンジ「例え短くとも」
ウソップ「前向きに生きろよ!」
三人は泣きながら爺さんに言う。だが、お前ら気づいてるか?もうチョッパーが下した三日はとっくに過ぎてる事を。
ユウ「お前ら、まだ気づかないのか?」
「「「??」」」
俺は未だに気づいていない連中に呆れる。
ユウ「はぁ…ビビにレモーネ、お前達も来い」
「「??
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