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責任とります

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出した答えは、間違いではなかったらしい。あの鷹の爪が入ったあずきは、元々は神通さんのおはぎに使われたもののようだ。でも、なぜ神通さんのおはぎに使われたあずきが、ここにあるのか疑問が残る。

「カシワギ先生。あんこときなこ、どっちが美味しかったですか?」
「両方とも美味しかったですけど、きなこのほうが俺は好きですね」

 味的には甲乙つけがたい二種類のおはぎだったが……ここはもう、好みの問題だし。どっちも美味しかったことに変わりはないから、俺は素直に答えたわけだが。

 俺の答えを聞いた神通さんは、やはりクスクスと意味深な笑みを浮かべる。最近、この人は俺を見るたびに、こんな感じの表情をする。そろそろ突っ込んでもいいですか。いい加減、意味も分からずこんな笑みを向けられているのも、不愉快ではないけど気持ちが悪い。

「……なんですか」
「いや、ごめんなさい……クスっ」

 なんだろう、この感じ……決して嫌な気持ちはしないんだが……まるで、みんなの話題に俺一人だけ取り残されているような……

「きなこのおはぎ、作ったのは私じゃなくて姉ですよ?」
「……え!?」

 唐突に告げられる驚愕の事実。あまりに突然のことで、俺はついアホみたいに大口を開け、大声を出してしまう。神通さんが慌てて自分の人差し指を自分の口に当て、『静かにっ』とジェスチャーを俺に示した。

 自分の声の大きさにびっくりした俺は、慌てて自分の手で自分の口を塞ぎ、そして神通さんと二人で居間の方を見た。

「……」

 ……よかった。川内は起きてないらしい。一安心だ。

「……元々ね。みんなにお礼がしたくて、だったら先生たちお二人が好きな食べ物を作ろうってなったんです」
「……」
「で、姉が目をキラキラさせて言ったんですよ」

――せんせーはきなこのおはぎが好きだっていうから、
  きなこの方は私が作るよ!!

「……って」
「……」
「楽しそうに、鼻歌歌いながら作ってましたよ?」

 ……目に浮かぶ。いっちょまえに赤いバンダナを頭に巻いて黄色いエプロンをつけた川内が、あのけったいな鼻歌を歌いながら、上機嫌でおはぎにきなこをまぶしてるところが。

 あの日、俺におはぎの感想を聞いてきた川内を思い出す。あれは、妹のがんばりを確認する姉じゃなくて、自分のがんばりの成果を確認していたのか。それもわざわざ、俺が好きなきなこのおはぎを選んで……。

「色々と思うところもあるでしょうが……」
「……」
「……私に言えるのは、姉はあなたにとても感謝しているということだけです。そのことは、分かってあげて下さい」

 ……感謝してるのは俺の方だ。川内は、俺にHello Worldのワクワクを思い出させてくれた。PCは、俺にとって『何でも出
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