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責任とります
深夜2
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たら恥ずかしいし。

 その後は、5分に一回ぐらいの割合で、川内の様子を見た。次第に川内の顔がしっとり汗ばんできて、見るだけで分かるほどになり……15分ほど経った頃には、熱をはかった手がしっとりと湿るぐらいに、汗が止まらなくなってきた。

「ん……」
「そろそろかな」

 俺は立ち上がって洗面所に向かい、そこの引き出しの中から真っ白いタオルを一枚、拝借した。そのまま台所の冷蔵庫でアイスノンを回収し、それをタオルでくるむ。

「つめた……あでもタオルでくるむとちょうどいい」

 アイスノンのひやっとした感触が心地いい。俺はそれを持って川内の前まで戻ってきて、アイスノンを右手に持ち替え、左手で川内の頭を持ち上げようとするが……

「んー……むずいな」

 これが意外と難しい。どう頭を持ち上げても、このままでは左手で持ち上げることは出来ない。

 ……となれば、川内が俺に対してやってくれたように、頭を左手で抱えるように持ちあげなきゃいけないわけだが……これがなんだか恥ずかしい。お互いの顔がすごく近づくし。

「まじかー……ちょっとすまんな川内」
「……」

 川内を抱えるように、首筋に手をやる。そのまま頭を持ち上げ、右手でアイスノンを首元に置こうとした、その時だった。

「……」
「……?」
「……!?」

 俺と川内の顔が、鼻が触れるか触れないかのところまで近づいたその時、川内が目を覚ました。澄んだ両目をパッチリと開き、その瞳で俺をまっすぐに見ていた。

「……」
「……す、すまん。えっと」
「んーん」

 俺に頭を持ち上げられている川内の目は、寝起きにも関わらず、まっすぐに俺を射抜いていた。息が浅く、軽い呼吸しかできておらず、しっとりと汗ばんだ夜戦バカは、俺から目をそらさず、いつになく真剣な眼差しで……

「……せんせ」
「ん?」

 ほっぺたが少し紅潮しててしっとりと汗ばんでいて、妙に色っぽかった。

「……夜戦」
「……」

 俺は、このアホのそんな眼差しから、目をそらすことが出来なくなった。

「……する?」

 今、こいつが言ってる“夜戦”が何を指しているのか……いくら俺でも、理解した。川内の温かい吐息が、俺の肌に届く。

「……アホ抜かせ」
「なんで? 私、今は力が入らないから、逃げられないよ?」
「……」
「熱出てるから、あったかくて気持ちいいかもよ?」

 妙な切り返しに、俺の理性が追い詰められていく。川内は動かない。俺から目をそらさず、まっすぐにこちらを見つめている。寝る前はあれだけぼんやりとしていてうつろだった川内の眼差しが、今はスッキリと力強く、それでいて、ずっと見ていたくなるほど、澄んでいた。

 そんな川内は、今まで俺が出会
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