【ハリー・ポッター】編
207 クリスマス・ダンスパーティー
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
方ない状況を、どの様に切り抜けるべきかと思考を回していると、ここに居るはずの人物≠フ姿が見えない事に気付く。
――“人現れよ(ホメムナ・リベリオ)”
(……“透明マント”や目くらまし呪文≠カゃないらしいな、少なくとも)
“透明マント”や目くらまし呪文≠ナここに居るはずの人物>氛气梶[タ・スキータが隠れていると思い、炙り出して嫌味4つ5つを浴びせてやろうと探査呪文℃文を使ってはみるものの、うんともすんとも言わない。
……これまでの経験から、汎用版の“透明マント”は、探査呪文≠弾けない事は確かなので、今のリータ・スキータは“透明マント”や目くらまし呪文∴ネ外の方法で姿を潜めているという事になる。
「どうしたの、ロン?」
「ちょっくらハエ退治≠ナもしようかと思ったんだが…」
「……あれ≠ェここに居るの?」
「まぁな。……さっきの探査呪文≠ナも尻尾は出さなかったがな…」
ハーマイオニーがいきなり杖を抜いた俺に何事か≠ニ訊いてきて、俺の暗喩に眉を顰める。……当然、と云うのか、ハーマイオニーもリータ・スキータを蛇蝎が如しと嫌っている。
(ふむ…。……ん…?)
そんなハーマイオニーから目を逸らし、リータ・スキータが居るはずの箇所を注視していると、一匹のコガネムシを見つけた。
今日はクリスマス──冬なのにだ。 大して詳しくないが、コガネムシは暖かい時期に活動する昆虫なはず。
……今、この場所にそぐわない存在が、ハグリッドとマダム・マクシームの逢瀬と云う如何にも≠ネ場面。そしてここ居る、その如何にも≠好みそうな存在(リータ・スキータ)。もう後は連想ゲームの要領で言葉のパズルを完成させていけは良いだけだ。
「……ハエじゃなくてコガネムシだったわけだ──“石になれ(ペトリフィカス・トタルス)”」
リータ・スキータは未登録動物もどき(アニメーガス)≠ナある事が確定したその次の瞬間には俺の全身金縛り呪文≠ェコガネムシ(リータ・スキータ)を貫いていた。
こうして──期せずしてだが、俺はリータ・スキータの弱味を握る事に成功したのだった。
SIDE END
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ