【ハリー・ポッター】編
206 第一の課題
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ーズリー! 変身術≠フ教鞭を取っている者としてはこれほど嬉しい事はありません―
―よくやったな、アニー、ロン!―
―上手いこと出し抜いたものだ。ポッター、お前には見るべきところがある。将来の選択肢として、闇祓い(オーラー)≠ノなるを検討しておいても損は無いぞ―
上から順にマクゴナガル先生とハグリッド──少し違うかもしれないがムーディー先生から称賛の声を受けてからテントに入る。すると、やはり無傷だったロンが迎えてくれる。
「お疲れ、アニー」
「こっちこそ、ロン」
――「全員、よくやった!」
ロンと労い合うのも束の間、バグマン氏が声音と足取りを弾ませながらテントに入ってきて、意味ありげに一瞬だけボクを一瞥すると、そのまま第二の課題についての説明を始めてしまった。
「労いの言葉ここまでとさせてもらうとして、手短に話そうか。第二の課題≠ノついてだ。第二の課題≠ヘ来年の2月24日に開始される。……判る通り、第二の課題までは十分な期間がある。しかし、その間を無為に浪費したくないので諸君の智慧を見たく思う」
(……智慧≠チてまた大袈裟な…)
智慧≠ニ大仰な言い回しに首を傾げるが、バグマン氏からの連絡は続く。
「その材料は君たちが持っている金の卵だ。その金の卵をよく見てくれ──蝶番が有って卵が開くようになっているのは判るだろう?」
確かによくよく観察してみると金の卵には蝶番と溝@Lって、ちょちょいと爪でも立ててやれば簡単に開きそうな構造だった。
「その卵がヒントで、第二の課題について教えてくれるだろう。……では諸君、第二の課題でも検討を祈る」
そう言い残してバグマン氏はテントを出ていった。
「さぁ、蝿≠煌ってくる前に俺達も行こうか。……寮できっと歓待してくれるだろう」
「……そうだね。一応だけど“透明マント”も被っておこうか」
ロンが云う蝿≠ニはパパラッチ──リータ・スキータの事だ。……ボクもリータ・スキータとは関わり合いになりたくないので“透明マント”を被っていく事に。
何はともあれ、こうして第一の課題は終わった。
SIDE END
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