暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
206 第一の課題
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ついでとばかりにドラゴンも捕捉。ドラゴンの縦に割れた瞳もこちらを向いている。捕捉された。

(視認──そして時間稼ぎ)


――“錯乱せよ(コンファンド)”


(よし、命中──次は状況確認)

ドラゴンの弱点は瞳なので、ボクはハンガリー・ホーンテールの目に向けて錯乱呪文≠放つ。上手いこと命中してくれた。きっとホーンテールからしたらボクがそこかしこに出現している様に見えるだろう。

(……盾に出来そうだね)

岩の影に身を預け、一旦の安心を得る。正直、真平面なフィールドだと思っていたので、これは大きなアドバンテージだ。

(……あれは──卵…?)

幅一メートルは有りそうな尻尾をあっちこっちへ振り回しているホーンテールを視界に収めながら辺りを見回していると、黒々しい岩の群れの似つかしくない乳白色の物体を発見。

どこからどう見ても卵にしか見えなかった。

(……一応、防御しておこうかな)


――“守れ(プロテゴ)”“万全の守り(プロテゴ・トタラム)”“恐ろしきものから守れ(プロテゴ・ホリビリス)”


その卵についても審査対象に入っているのだと類推して、直ぐに卵の周りに防御魔法を重ね掛けする。

(……あとは攻撃…)

「……なんだけどなぁ…」

ふと思い付くのは結膜炎の呪い≠ネのだが、先に放った錯乱呪文≠フ所為でドラゴンの向きがころころ変わっているので難しい。悪霊の火≠煖烽フ卵を燃やしてしまう可能性があるので本末転倒。

「……まぁ力押ししかないか…」

ため息と共に、ふと目についた一塊の岩にいくつかの魔法を施す。


――“変化せよ(フェラベルト)”“肥大せよ(エンゴージオ)”


杖を向けられた岩は瞬く間に極太の──一メートルは有りそうなほどの太さの鋼鉄性のロープとなった。後はもう1つの魔法を使うだけ。

「これで無理だったらまた考えれば良いよね──“縛れ(インカーセラス)”」

<GUR!?>

鋼鉄のロープは瞬く間にホーンテールへと巻き付くいていく。無駄な殺生となってしまうので、首にまでは巻き付けない。ぎりぎりと身を縛ってくるロープにホーンテールはもがきにもがくが、ロープはびくともしない。

幾本もの鋼線を注連縄(しめなわ)の様に編んだ甲斐があり──しかもその強度はロンのお墨付きでもあり、そうなれば、もうボクと金の卵との間を阻むものは居なかった。

「金の卵ゲットだぜ──なーんてね」

44点──それがボクの三大魔法学校対抗試合(トライウィザード・トーナメント)≠フ第一の試練に()ける評価だった。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

―素晴らしかったですよ、ポッターとウィ
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