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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
204 代表選出のその後
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、裏を返せば年齢線≠ウえ越えられれば誰でもゴブレットに選ばれる可能性が、どの生徒にもあった訳で…。

ロンが何も言わなかったのは、きっと要らぬ火事を起こすと面倒になると思ったからだろう。ロンが選ばれた際、があがあ、と喚きたてていたカルカロフの様子を見る限り。

それからは、ムーディ先生が闖入(ちんにゅう)してきて、ある種のネガティブキャンペーンにより、周囲の人間にカルカロフを疑わせようとしたりと色々あったがダンブルドア校長先生がその場を収束させる。

(やが)てアニー・ポッター──ボクは炎のゴブレット≠ノ選ばれた以上は参加するしかないと云う方向で話は進む。……どうやら魔法的な拘束力(ギアス)があるようだ。

「我々にはどのような経緯(いきさつ)でこんな事態になったのかは皆目見当もつかぬ──しかしじゃ、アニーの名前がゴブレット≠ゥら出た以上、結果を受け入れるしかないじゃろう」

(……もう、(はら)、括ろうかな。これ≠ノロンが手を出さなかったのは意味がある事なんだろうし)

ロンも一緒に受けられるならまだマシだろうし>氛氓ニ、(いささ)か現実逃避気味に参加の意思を前向きかつ後ろ向きに固めていると、クラウチ氏から第一の課題≠フ開催日と、その大まかな内容が通達される。

……頭が冷えた翌日あたりにでも現実を突きつけられそうだが、もう自棄(やけ)にならないとやっていられなかった。

「第一の課題は、君達の勇気≠試すものだ。……しかしここではその内容を(つまび)らかにしない。何故なら未知なる存在に遭遇したときの勇気は、魔法使いや魔女にとって非常に重要だからだ」

道理だな、と納得。フラーとクラムも頷いているので思うところは無いようだ。知識≠持っているロンについては言わずもがな。

「日にちは11月24日。その競技は全校生徒と審査員の前で行われる。……ちなみに、云うまでもなく君達は競技の課題をクリアするにあたって、先生方の援助を頼む事──受ける事も許されない。……どの様な形であれ、だ」

クラウチ氏は脅すように語る。……しかし、まだ通達し忘れている事があったらしく…。

「ああ、そうだ。必需品についての通達を忘れていたな。……持って来るのは杖だけで良い──裏を返せば最初の試練に持ち込めるのは君達の杖だけと云える」

(持ち込めるのは杖だけって訳だね…)

持ち込めるのは杖だけ≠ニ云うことは魔法使いとしての、裸一貫の強さを審議するのだろう。ボクを除く三人の代表も異論は無いらしい。

「さて、通達はこのあたりにしておこう──アルバス、通達し忘れていることは無いだろうな」

「語るべきところは語ったじゃろう。……まぁ、()いて言うならばロンとアニー
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