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この凄まじいセカイに祝福を?(カズマがサッキュバスにヤられたり、触手の化け物や両性具有の天使にガチ堀されて出産する話)
66聖地セレス
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ズマさん。
「やめてください、俺、僕は何もしてませんよ、親衛隊のみんなが頑張って…」
 クズマは寝転んでいたり、パコパコ交尾して射精して精子を瓶で受けてもらった程度で、天使に改造してもらってからは精子量無限、性欲無限でコピーカズマまで大量生産されて全部の巣に領布?されただけである。
 日持ちしない「解呪の霊薬」なんかも届く前に腐り始めたり、熱処理して精虫が死ぬと効果がなくなるので、風雨にに耐えて運んでも「腐ってしまう前に私が」と泣きながら、配達中のサッキュバスが飲んだり、飛竜が足りず眠らずに苦い実を噛みながら自分で飛んで届けようとしたり、氷室や山に寄って氷とともに持ち込もうとして凍傷を罹ったり、苦労の果に届けたら既にコピーカズマが配達されていたり、苦労の分だけ脱力して膝から崩れ落ちた気の毒な子もいたが、ようやくその苦労も報われる日が来た。
「もう、もう十分です。この婆の長い苦労は全て報われました。この日を迎え、たとえ聖地セレスをこの目で拝めなくとも、婆はここで流されて故郷に骨を埋ずめて新たな旅立ちの贄としましょうぞ」
 もうカズマにしがみついて号泣するお婆さん。
 そこで、ほぼ無言で過ごしていたセラフ3、新人サッキュバスちゃんと同じ顔と身体をした天使がこう言った。
「直れ」
 頭の拘束具が外れたエヴァみたいに、お婆さんの摘出され無くなっていた片目が再生してグリンと回転して、もう片方の緑内障と白内障と黄斑変性と糖尿から来る眼底出血と、性病から来る抵抗力の低下で発現する神経の眼病が一瞬で治って視力が戻った。
 女神でも治せない系統の重度の失明である。

「あ、君、喋れたんだ」
 魔王城で「固定」と言った以外、声を聞いたことがなかったカズマも驚いた。
 基本喋るのが大嫌いな天使らしいが、逆らうと空間座標に固定されて太陽系から時速数百万キロで放逐される。
「目がっ、目が〜〜〜っ!」
 セリフは同じだがムスカ大佐の逆で、目が見えるようにされたお婆さん。
 親切で直してやったのではなく、自分を犠牲に生贄、とか言ったのがムカ付いたらしい。
「セレスを見ろ、あそこで生きろ」
 指を差されて天使に命令されたので、ゲートの向こうの世界を見て、金星ではなく、あちら側で人柱にでもなろうと思えたお婆さん。
「あ、ああっ、あれが聖地……」
 夢遊病者のように手を前に差し出して歩き、目を見開いて瞬きもしないで、涙を流しながら眼球を湿らせて歩く。
 聖帝十字陵の重石に潰される前のシュウみたいに、一瞬だけ見えたのと違い、嫌でも見えるように視力2.0ぐらいにされてしまった。
 セラフ3はツンデレなので心臓とか足が悪いのも直されてしまい、杖を捨てても歩けて自分の足でゲートまで行った。

「そこっ、止まるなっ、戻ってこようとするなっ、全員三列で前にだ
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