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大淀パソコンスクール
責任とります
深夜1
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が気にしない。

「んー……少し上がったか?」
「わかんない……でもまだボーとする」
「そっか。んじゃまだ上がるかもな」

 少し機嫌が良くなってきてるから多少上向きになったかと思ったが……ヤマはまだ来てないってことか。

「せんせ」
「ん?」
「手」
「て?」
「うん。手」

 さっきと同じように、布団の中から自分の手を出して、俺の両手首を掴んだ川内。そのままさっきみたいに、俺の手で自分のほっぺたを挟んで、気持ちよさそうに一息ついていた。

「むふー……」
「またかい……」
「きもちい……この前せんせーが私に甘えてきた気持ちも分かるよ」
「アホ」

 こいつのほっぺたは相当熱い。だから川内からしてみれば、俺の両手は相当冷たいはずなんだが……まぁ、俺もあの時は感触よりも、川内に触れられて妙に安心したんだもんな。熱だしてたら、人は妙に不安になる。川内も不安なんだろうか。だからこんなふうに、俺にワガママ言ってきてるのだろうか。

「んー……せん……せ……」

 アホがうとうとし始めた。そろそろ限界が来たのか。川内の目がまたトロンとしてきた。眠気に抗いきれず、うとうとしだす子猫みたいな顔してる。

「やせ……せん……スー……」
「……おやすみ」

 静かな寝息が聞こえてきた。やっぱこれだけ落ちるのが早いってことは、それだけ体力を消耗してるってことだよな……多少元気は出てきたけれど、それはひょっとしたら痩せ我慢とか空元気の振り絞りとか、そういうのなのかもしれない。気を使わなくていいのにな。

 川内のほっぺたから手を離した。まったく反応がない。気持ちよさそうにスースー寝息を立てて寝ている。そのままこっそりと背中を向けて、自分のバッグを開けて学習用ノートパソコンを取り出した。今日はきっと川内の看病で徹夜仕事になる。その間、Accessの業務基幹ソフトの開発を進めるために、俺はこのノートパソコンを持ってきた。

 パソコンをテーブルの上で開き、電源コードをコンセントに挿して電源を入れる。

「えーと……ルーターどこだ……」

 持ってきたLanケーブルをノートパソコンに挿し、もう一方を差し込むルーターを探して居間の中を見回した。ルーターは……テレビの横にあった。

「おっ」

 立ち上がり、Lanケーブルを持ってルーターのそばまで来た。Lanケーブルをパチリと音が鳴るまで差し込んだ時、テレビのそばの引き出しの上が、目に付いた。

「あれ……テキストをここに置いてるのか」

 授業で使っているテキストが、丁寧に整頓されて置かれていた。テキストを一冊手にとって、中をペラペラとめくる。

「……俺より勉強してやがる」

 テキストは、びっしりと書き込まれた川内のメモ書きとマーク
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