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大淀パソコンスクール
責任とります
深夜1
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熱くなってる気がする。

「やっぱまだ上がりきってないな……」
「ハッ……ハッ……せんせ」
「ん?」
「ちょっと……こうしてて」

 そういや俺が倒れた時も、こいつが顔に触れてくれてる間は妙に安心したっけなぁ……。

「ちょっとだけだぞー」
「はーい……」

 川内の表情が、少し和らいだ気がした。

「……すごくホッする」
「そか」
「だからせんせ」
「ん?」
「両手でほっぺた挟んで」

 ……コノヤロウ。ワガママになってきやがった。おだやかな顔して、年頃の女の子にあるまじきことを口走り始めてやがる。

「何ワガママ言ってるんだっ」
「やってよー」
「断るっ」
「私はやってあげたのにー……」

 そう言って口を尖らせ、ちゅーちゅー言い出した川内は、布団の中からもそもそと両手をだし、自分の額に触れている俺の右手を捕まえて、手のひらを自分のほっぺたに合わせた。

「んー……」

 その途端、少しだけ微笑む川内。

「アホ……」
「せんせ。そっちも」
「ん?」
「左手。そっちも」

 今度は俺の左手を右手で捕まえて、力なく引っ張ってくる。病人相手に抵抗出来ない俺は、そのまま川内の為すがままにされてしまい、両手で川内のほっぺたを挟んでしまった。

「んー……」
「なんつーワガママを……」
「いいじゃん……んー……ホッとする」

 ……まぁなぁ。俺も実際、川内にほっぺた触られて、妙に安心したしなぁ。

 そのまま少しずつ、川内の手から力が更に抜けてきた。両目がかろうじて開いているが、その目はもう、眠気を我慢している赤ちゃんのようにしか見えなかった。

「せんせ……」
「んー?」
「あり……が……」

 やがて室内に聞こえ始めたのは、スースーという、気持ちよさそうな川内の寝息だけ。どうやらワガママな夜戦バカは、夢の世界に入ってしまったようだ。川内のほっぺたから、そっと手を離す。文句が何もないところを見ると、完全に落ちてしまったらしい。

 いまのうちに晩飯を食べておくかと思い、コンビニで自分の飯を買ってくるのを忘れたことに気付いた。川内にはおかゆか何かでも作ろうかと思っていたが、自分の分を忘れてしまっていた……

「……しゃーない。冷蔵庫のものを適当に……」

 台所に向かい、改めて冷蔵庫の中を覗く。中には……色々と食材がある。卵に梅干し……お粥の付け合せに出来そうなものも常備されてるな。

 続いて冷凍庫を開ける。中には手のひら大の大きさの、おにぎりにした冷凍ご飯が二つある。一つはおかゆにして、もうひとつは俺がいただこうか。すまんな川内。でも俺も、腹が減ったんだ。……ちょっと待て。

「冷凍うどんがあるな……」

 台所を見回す。土鍋は……な
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