第二十話
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に向かって敬礼する。
「えー、取り合えずもう全員知っているだろうが、前回の作戦が成功したため、リランカ島周辺に出撃できるようになった。今回はその偵察に行ってもらう。」
部屋にざわつきが生まれる。まぁ、殆ど駆逐艦だけど。
「静かに。それで、今回の編成は、鈴谷、川内、龍田、吹雪、望月、皐月だ。遠征組は昨日と同じだ。以上だが、何か質問は?」
「提督ー、や」
「夜戦なんてもってのほかだ。」
川内はいつまで同じことを聞くのだろうか。恐らく聞き入られる可能性はかなり低いだろうに。
「それでは解散。」
そう言い残すと、提督は大淀さんとそそくさと出ていってしまった。
さて、と。
「んじゃ、どうしますかね。」
俺は立ち上がって、回りを見渡した。誰かこの鎮守府に詳しい人………。
「おーい、青葉ー。」
俺は前の方に座っていた青葉の近くに歩いていった。
「どうしました?二号さん。珍しいですね。」
「いやな?実は…………。」
俺は青葉に調べものの事を話した。
「なるほどー。それで、私に聞いてきたと言うわけですね?」
「おう。そーゆー事だ。頼めるか?」
青葉は「うーん。」と、少し悩むような仕草をした。まぁ、青葉の仕草はなんか芝居がかってて、考えている事が読めない。
「そうですね……交換条件と行きましょうか?ただ、私もそこまで木曾さんについては詳しくないので、そんなに大それた事ではありません。」
「……交換条件ってのは?」
青葉はイタズラっぽく笑った。うーん、なかなか可愛いな。
「今日、図書室の方に新しい本が入りましてね?それを借りてきて欲しいんですよ。本当は私が行けばいいんでしょうけど、今日は用事が有りましてね……早くしないと他の人に借りられそうですし、ここはひとつ、お願いしたいなと。」
成る程。本当に大それた事ではないな。
「いいよ、そんくらいなら。」
「ありがとうございます!昼頃になったら、工廠に居ますので、そこに届けて下さいね?『暗殺少女の連人』って題名ですので!」
それではと、青葉は大会議室から出ていった。
……何となく掌の上で転がされてる感覚だ。明らかにラノベのタイトルだし。
「ま、早く行ってきますかね。」
俺はそう言い残して、図書室へ向かった。
―図書室―
図書室に来るのは初めてだったか、場所を覚えているか自信がなかったが、何とかたどり着けた。
「えっと、暗殺少女の連人……あった。」
入ってすぐのところの新刊コーナーに置いてあった。
「さてと、持ってくかな……ん?」
俺が本をカウンターに持っ
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