暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜白と青の軌跡〜
第1層ボス攻略
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けてくれて。」

「なんでや!」

俺がアスナに礼を言ったと同時にキバオウが怒鳴った。

「何でディアベルはんを見殺しにしたんや!」

「……見殺し?」

キリトはキバオウを睨みつけながら言った。

「そうや、そこにおる青髪が見殺しにしたやないか!それにお前やって、ボスが何の武器を使うか知っとったやないか!」

「そ、そいつβテスターだ!」

「貴方達ね……!」

俺はキリトとアスナを手で抑えキバオウの前に出た。

「見殺しにするつもりはなかった、だが確かに”俺は”βテスターだ。」

「なんやと!この野郎!」

──何でこうなるんだか……

「いいか、βテスターが情報をペラペラと話すと思うか?今ここはただのゲームじゃない、デスゲームだ。一つの情報を持ってるか持ってないかで生死が分かれる、そんな世界で俺が話すと思うか?」

「ふざけんな!お前どれくらい知ってやがる!」

「ざっと10層までは分かるな。」

「は……んなのβテスターじゃねぇ、ただのチートだ!」

「βテスターでチート、”ビーター”だ!」

「よ、よせライだけが……!」

キリトが俺へのフォローをしようとしたが、今してもキリトに集中するだけだと分かっていた俺は……。

「うるせぇな、ガキは黙ってろ。」

「っ!?」

「ライア君…!何を言って!」

俺は腰にある剣を抜き、アスナに向けた。

「お前も黙ってろ、初心者の癖に俺に指図すんな。」

「……!?」

ウィンドウを操作し、先ほどのLAを装備する。

真っ黒なコート─ミッド・ナイトコート

「いいか、俺はただのβテスターじゃないビーターだ。」

そう睨みつけながら第2層へと続く階段を上る。

「あ、そうだ。俺がアクティベートしといてやる、お前らは街に戻って引きこもってろよ。」

「ふざけんなぁぁぁぁぁ!」

それから俺は、ビーターと呼ばれるようになった。
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