第1層ボス攻略
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す事も弾く事も逃げることさえも出来ない。
何故なら硬直が解けないからだ。
──俺、ここで死ぬのか。
目を瞑りディアベルに謝る。
──ごめん、約束守れないや。
次に浮かぶのは、1ヶ月前に別れた幼馴染みの顔。
──ごめん、君だけでも生きてくれ……
だが一向に刀が降りてこない。
その代わり───
「ライー!」
「だめー!」
ガキン、剣と剣がぶつかる音がした。
俺は目を開け、視界に映る光景に驚いた。
「キ、リト……それに……君は……?」
かつて、βテスト時に出会った相棒キリト。
そして赤色のケープを身につけるプレイヤーが俺に迫っていた刀を受け止め、弾いた。
「ライ、大丈夫か!?」
「あ、あぁ。それにしてもあのプレイヤーは?」
「すぐ分かるさ、回復して3人で戦うぞ!」
俺は投げ渡されたポーションを飲み、剣を握る。
「あぁ!」
キリトが切りつける、もう一人のプレイヤーがスイッチ、次にそのプレイヤーと俺がスイッチしていく。
「あのプレイヤーの細剣の速さ……危ない!」
俺がそう叫んだ瞬間、ボスの刀が赤色のケープを破壊する。
そして見えたのは────
「アス……ナ……?」
俺は茶色のロングヘアーと、見慣れた顔を見て驚きを隠せなかった。
そんな俺にキリトが叫ぶ。
「ライ!最後の一撃頼む!」
「!?、任せろ!」
キリトのソードスキル─片手剣ソードスキル《スラント》を放つ。
アスナがスイッチしてソードスキル─細剣ソードスキル《リニアー》。
「ライア君!」
俺はその声に合わせて、スイッチしてソードスキルを放つ。
片手剣ソードスキル─《シーゼルレイ》
「はぁぁぁぁぁぁぁ!」
ボスの脇腹にソードスキルを放ち、着地と同時にボスはポリゴンへと姿を変え俺の目の前には〈Last Attack Bonus!〉と書かれたウィンドウが現れる。
その瞬間、歓喜へと変わった。
「「よっしゃぁー!」」
「ナイスバトルだったぜ、ヘルプに入れなくて済まなかったな。」
外国人に話しかけられたが俺は「いや、大丈夫だ。」と反応し、キリト達の元へと歩く。
「ライ。」
「助かった、ありがとう。」
「俺じゃなくてアスナに言うべきだろ?」
そう言われ、キリトの横に立っている少女に近づく。
「アスナ……」
「ライア君、間に合ってよかった…」
「え……」
俺は怒られると思った。
自分を置いていった奴を……
「君を救えて良かった。」
──あぁ、明日奈はいつだってこういう人じゃないか
俺は笑顔で言った。
「ありがとな、助
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