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ONEPIECE 空の王者が海を征す
空の王者、神官と戦う
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を凝らして見ると目にも見えないほど細い糸のような雲が張っているのが見えた。自分にもかなりの糸が掛かっているのに漸く気付いた。此処は紐の試練、目にも見ないほど細いが束になれば大人さえ動けなくなる〈紐雲〉が張られていたのがリオレウスという竜の圧倒的なパワーを有しているレウスを縛るには余りにも少なすぎたようだ。

「驚いた……今矢を落としちゃったんですけど、矢が宙に浮くんですもん。何かと思ったら細い雲が」
「成程な……。さてとシュラとやら、覚悟はいいかな」
「グッくそ……!!フザの、仇を……!!!」
「ビビちゃん、あれをやって見てくれ。こいつなら失神ぐらいで止まるだろ」
「解りました」

慎重に紐雲を避けつつ近寄ったビビは弓を元の筒状に戻しつつも筒を弄り始めると筒が少々伸び持ち手のような部分が出現しそれを確りと握ったビビはそれを構えた。そう、ビビの武器はある時は弓、ある時はトンファーのようにも姿を変える二面性を兼ね備えた武器。

「さあ行きますよ……!!はぁぁぁっっっ!!!」

トンファーのように姿を変えた武器を構え、それをシュラの前に構えながら持ち手部分を操作していくと弓の時のように本体が伸縮して行くように伸びていく。そして伸びきったそれをシュラへとぶつけると伸びた部分が一気に戻り身体の内部へと衝撃波を放つかのように炸裂した。

「穿竜!!」
「……がぁっ……!!」

紐雲のせいで全く身動きの出来ないシュラはそれを喰らい血を吐き出した。鮮血が地面を染める光景を見つつ顔を上げて見ればそこには相棒を打ち落とした男が竜頭を構えていた。

「貴様……!!貴様は俺が……!!」
「眠れよ」

竜頭が腹部に炸裂した、紐雲によって吹き飛ばされる事もなくその場に留まったシュラは相棒の仇を討つことも出来ずにやられる事を恥じつつ、フザに謝罪の念を抱きながらそのまま意識を喪失し槍を手放した。

「やりましたねレウスさん!ってあら……」
「あれま、やっぱりまだそっちは強度不足かな」

一部が壊れてしまった武器を見つつビビは舌を出しててへへと笑う。それを見つつレウスは自らの身体を燃やそうとした槍を拾い荷物を背負いながらビビの武器を軽くメンテしてから再び黄金探しを再開した。
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