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大淀パソコンスクール
様子がおかしい

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そ、そうですか……」

 その辺のシステムがいまいちよく分からないが……まぁいい。いつ会えるのかわからないというのなら、その日が来るのを楽しみに待つとしようか。

 謎の助っ人、ロートレクさんの話が一区切りついてしばらくすると、入り口ドアがガチャリと開き、お昼からの生徒たちが顔を出し始める。

「こんにちはー。今日もよろしくお願いしまーす」
「はいモチヅキさん、今日もよろしくお願いしますね」
「こんちはー。あらカシワギ先生! もう風邪は大丈夫?」
「ええおかげさまで。ご心配をおかけしましたタムラさん」
「んじゃ黄金糖たべる? 今日も持ってきたわよ?」
「あ! ありがとうございます!!」

 無論、あの夜戦小悪魔の妹にして見た目常識人だけど中身はなんだか変な人、神通さんももちろんやってくる。今日は彼女も授業だ。

「こんにちは。今日もよろしくお願いします」
「はい。神通さんもこんにちは」
「あ、カシワギ先生。具合はいかがですか?」
「おかげさまで快調です」
「姉がお役に立ったみたいですね」
「ありがとうとお伝え下さい。実際、とてもよく診てくれました」
「はい。でも、直接伝えていただいたほうが、本人も喜ぶと思いますよ」

 ……ま、たしかにそうだ。もちろん本人にもお礼を言うが……なんか軽口の叩き合いになりそうなんだよなぁ。アイツと面と向かってだと……。

 神通さんはキョロキョロと周囲を見回し、教室の方へとかけていく。黄金糖のタムラさんを案内して先に教室に入っていった、ソラール先輩を探しているのかな? 神通さんがパーテーションの向こう側へと足を踏み入れた瞬間、彼女のうれしそうな声が聞こえてきた。

「ソラール先生!」
「お……おお、神通!!」

 ……んー?

「今日もよろしくお願いします!」
「おお、よろし……く……!!」

 なんだ? この、ソラール先輩らしからぬ歯切れの悪さは……? 神通さんはいつも通りの嬉しそうな声だけど……ソラール先輩は……なんだかちょっと、戸惑っているような……

「私の席はここでいいですか?」
「ああ。き、今日は、そこではなくて……」

 うん。なんかおかしい。ソラール先輩のあの歯切れの悪さ……普段の先輩なら、もっとこう……

――神通、貴公の今日の席はここだ 太陽が貴公を導くだろう

 みたいな感じで、やたらと太陽と結びつけてY字ポーズを取るはずなのだが……今の先輩は……

「先生、今日はこのプリントの続きからでいいですか?」
「そ、そうだな」
「二水戦の誇りにかけて、今日中に作成します!」
「わからないことがあれば、え、遠慮なく……」
「ええ。その時は、私の太陽として導いてください!」

 こんな感じで終始神通さんに圧倒されて
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