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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
ALO編ーフェアリィ・ダンスー
18.ルグルー回廊
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だ完全に決めつけるには決め手となる一手がかけている。
「シュウ君、この文章の意味がわかるの?」
「なんとなくだけどな。でも、一応レコンに確認とったほうがいいと思う」
「だけど、あいつもう落ちちゃてるのよね。ちょっとリアルで確認してくるからちょっとあたしの体よろしくね」
「ああ、了解」
手近にあったベンチに腰を下ろすとリーファはログアウトしていった。
リーファの隣に腰をかけるとシュウは口元に軽く握った拳を当てて考える。
今まであったおかしなことの全てを……一つ一つ考えていく。
「どうしたんだよ。そんな険しい顔してさ」
そこら辺の屋台で買ってきた何かの爬虫類と思われる串焼きを食べながらキリトが呑気に近づいてくる。
「お前もおかしいとは思わなかったか?」
「へ、なにが?」
キョトンとした顔をするキリトに内心腹立っていたが話を進める。
「さっきのサラマンダー部隊のやつらまるでお前のことまで知っているように思えなかったか?」
「そう言えば……」
「まだ、俺はあの時、カゲムネとかいうサラマンダーと戦ってるから実力がバレてるのはわかるが、お前の情報はどこから漏れた」
するとキリトの胸ポケットから小妖精が飛び出す。
「パパなら一度サラマンダーと戦闘していますよ」
「は……?」
思わず耳を疑った。
「飛行の練習中にそのまま制御不能になって空中を飛んでいたサラマンダーのパーティーと接触してしまい、そのまま戦闘になってましたよ」
「それほんとの話か、キリト」
するとキリトは分が悪そうにコクリと頷いた。
それなら少しは納得がいく。だが、新たな疑問も生まれる。なぜ、サラマンダーはリーファとシュウ、キリトが一緒にいることを知っていたのだろうか。それにまるでこちらがルグルー回路に向かうことを知っているようなタイミングでの襲撃。そしてレコンの意味不明なメール。
この全てのピースを揃えていくとシュウはやはりあの男へと辿り着いてしまう。
「……シグルド」
違和感を感じたのは、デュエルをした時だった。なぜだかはわからないがあの男からサラマンダーと同じ気配を感じたのだ。言葉にすればあやふやで曖昧で不鮮明だが、確かにそんな異様な気配が感じられた。そしてレコンの『やっぱり思った通りだった』という文章。
旅立つ前にレコンにシグルドのことは気をつけろと忠告をしたが、彼は彼で何かを掴んでいるような口ぶりだった。さらにシュウたちがルグルー回廊に入ったタイミングを狙ったような襲撃。キリトが一緒にいるということを知っている。それら全てを繋いでいくとシルフの中にサラマンダーに通じる誰かがいてそれがあの男という結論へと辿り着いてしまう。
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