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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
ALO編ーフェアリィ・ダンスー
18.ルグルー回廊
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ーティーを壊滅に追いやりユニークスキルを使わなければもっと犠牲が出ていたであろう青眼の悪魔、ザ・グリーム・アイズ。その姿に酷似していた。
「んー、多分ね」
「多分って……」
「俺、たまにあるんだよな……。戦闘中にブチ切れて、記憶が飛んだりとか……」
「うわ……大丈夫なの、彼?」
リーファが若干引きながらキリトを指差す。
「そこについてはノーコメントで。俺も人のことを言えたもんじゃないからさ」
苦笑いを浮かべる。むしろ言うならばシュウはキリトよりもタチが悪い方かもしれない。自分ではそうしているつもりはないのだが、デュエルやモンスターと戦っている最中は、かなり強気になり、強引だとよく周りから言われる。
「まあ、さっきのはなんとなく覚えてるよ。ユイに言われるまま魔法使ったら、なんか自分がえらく大きくなって、剣もなくなるからさ、仕方なく手掴みで……」
「ボリボリ齧ってましたよ〜」
リーファの肩でユイが可愛らしい声で嫌な効果音を口にする。
「ああ、そう言えばモンスター気分が味わえて楽しかったな」
リーファは恐る恐る聞いている。
「その……、味とか、したの? サラマンダーの……」
「ちょっと焦げかけの焼肉風味と歯ごたえが……」
シュウは呆れたという表情を浮かべながらリーファの背中を押して、
「こんなバカほっといて先に急ごうぜ」
目の前の地下空洞から天井まで聳え立っている門をくぐるとそこが鉱山都市ルグルー。
リアルではもう零時を回っているらしく。リーファも一時前には落ちるということだ。なので今日はここで一泊することになる。
「へええ、ここがルグルーか」
「結構賑わってるな」
目をキラキラさせ、歓喜を上げながら辺りを見回しているリーファの姿を見てシュウは笑みをこぼした。リーファもここは初めてくる場所だといっていた。初めての場所、冒険というのは本来ワクワクするのもだ。そんな純粋にゲームを楽しんでいる姿がすごく眩しく見えた。
「なに? 人の顔見て笑って、何かついてるの?」
「いや、なんでもないよ」
「えー、そう言われると気になるじゃんか」
頬を膨らませながら可愛らしく怒るリーファ。
そう言えば、といってキリトが背後からのんびりした口調でいった。
「サラマンダーズに襲われる前になんかメッセ届いてなかった? あれなんだったの?」
「忘れてた」
リーファは慌ててメッセージウインドウを開き、確認する。それを覗き込むようにシュウ再び確認する。
───やはりそうなのか。
シュウが感じていた違和感が徐々に形になっていく。しかし、仮にこの考えがあっていたとするならば、先ほどの襲撃の辻褄があう。だが、ま
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