暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
ALO編ーフェアリィ・ダンスー
18.ルグルー回廊
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とするいとこに向かって、爽やかな口調で話す。

「いやあ、いい作戦だったよ。俺一人だったら速攻やられてたなあー」

「ちょ、ちょっとキリト君……」

「まあまあ」

 リーファが声を出すと、パチリとウインク。
 それを冷たい視線を向けるシュウ。

「さて、物は相談なんだがキミ」

 左手を振ってトレードウインドウを出す。

「これ、今の戦闘で俺がゲットしたアイテムと金なんだけどな。俺たちの質問に答えてくれたら、これ全部、キミにあげちゃおうかなーなんて思ってるんだけどなぁー」

 男は数回口を開けたり閉じたりした後、キョロキョロ見回し───恐らく周りのリメインライトを確認しているらしい。

「……マジ?」

「マジマジ」

 ニヤッと笑みを交わす両者を見て、リーファは思わずため息。

「男って……」

「なんか身もふたもないですよね……」

「バカだな……」


 ────────────────────


「───今日の夕方かなあ、ジータクスさん、あ、さっきのメイジ隊リーダーなんだけどさ、あの人から携帯メールで呼び出されてさ、なんでもたった三人を十何人で狩る作戦だって言うじゃんか。イジメかよオイって思ったんだけどさ、昨日カゲムネさんをやった相手だっつうからなるほどなって……」

「そのカゲムネってのは誰だ?」

「ランス隊の隊長だよ。シルフ狩りの名人なんだけどさ、昨日珍しくコテンパンにやられて逃げ帰ってきたんだよね。あんたたちがやったんだろ?」

 キリトは疑問符を浮かべているがシュウとリーファには覚えがあった。おそらく昨夜撃退したサラマンダー部隊のリーダーだった男のことだろう。

「……で、なんで俺たちを狙ったんだ?」

「なんか《作戦》の邪魔だとかで、相当でかいこと狙ってるみたいだぜ。今日入ったとき、すげぇ人数の軍隊が北に飛んでいくのを見たよ」

 リーファは唇に指先を当てて考え込んでいる。

「……世界樹攻略に挑戦する気なの?」

「まさか。さすがの前の全滅で懲りたらしくて、最低でも全軍に古代武具(エンシェントウェポン)級の装備が必要だってんでユルド貯めてるとこだぜ」

「ふうん……」

「ま、俺の知っているのはこんなトコだ。───さっきの話、ホントだろうな?」

「取引でウソはつかないさ」

 スプリガンの少年は手慣れた手つきでトレードウインドウを操作した。
 そしてサラマンダーは元来た方向に消えていった。
 まるで先ほどの戦闘が嘘だったかのように静かだった。リーファがキリトの顔をまじまじと眺めている。

「ん? なに?」

「あ、えーっと……。さっき大暴れした悪魔、キリト君なんだよねぇ?」

 第七十四層、軍のパ
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