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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
ALO編ーフェアリィ・ダンスー
18.ルグルー回廊
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るシュウとキリトを制す。
「言い争ってないで早く逃げるよ!」
一目散に駆けながらマップを広げ確認するともうすぐ一本道が終わる。その先の大きな地底湖がありそこにかかる橋を渡りきれば鉱山都市ルグルーの門だ。そこに飛び込むことができれば、アタック不可能圏内なためいくら大人数とはいえ、手出しは出来ない。
「お、湖だ」
キリトの言葉に顔を上げる。ゴツゴツした通路が終わり、石畳の整備された道に変わり、その向こうで空間いっぱいに開けて、広大な青黒い湖が広がっている。
湖の中央を石造りの橋が一直線に貫き、その先に巨大な城門がそびえ立っている。そこへと飛び込めば、リーファたちの勝ちだ。
少しばかりの安堵して、リーファは後方を振り返った。追っての灯す赤い光はまだかなり遠い。
「どうやら逃げられそうだな」
「油断して落っこちないでよ」
橋の中央に差し掛かったその時だった。
背後から二つの光が高速で通過する。それは魔法の起動弾に間違いない。しかしリーファたちに当てるにしては的外れすぎる。
魔法弾はリーファたちの十数メートル先に落下する。するとゴゴーン!という重々しい轟音とともに、橋の表面から岩壁がせり上がってくる。
「やばっ……」
二人の黒衣の剣士は走る勢いを緩めることなくそれぞれに背負われる剣を抜き放つと岩壁目掛けて突進。
「あ……」
無駄よ、と言う前に二人の剣はガツーン!とい衝撃音と共に弾き返されて橋に尻餅をついた。
「……無駄よ」
「もっと早く言ってくれ……」
「反動がイテェ……」
「キミたちがせっかちすぎるんだよ。これは土魔法の障壁だから物理攻撃じゃ破れないわ。攻撃魔法をいっぱい撃ち込めば破壊できるけど……」
「その余裕はなさそうだな……」
後方には赤く輝く鎧をまとった集団の先頭が橋のたもとに差し掛かるところだった。
「飛んで回り込むのは?」
「湖に飛び込むのはどうだ?」
「どっちも無理ね。飛ぶのはインプのシュウ君以外無理だし。湖には超高レベルの水竜型モンスターが棲んでるらしいからウンディーネの援護なしに水中戦するのは自殺行為よ」
「じゃあ戦うしかないわけか」
「そうみてぇだな」
巨剣、長剣と槍を構え直す二人にリーファは頷きつつ唇を噛む。
「それしかない……だけど、ちょっとヤバイかもよ……。サラマンダーがこんな高位の土魔法を使えることってことは、よっぽど手練れのメイジが混ざってるんだわ……」
橋の幅が狭いため包囲殲滅されるという最悪の展開は避けられそうだ。しかし十四対三という圧倒的に不利な戦力差の上、空中戦はシュウ以外行えない。だが、その彼も空中戦等には不慣れだ。
リーファは腰の長剣を抜いた
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