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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
ALO編ーフェアリィ・ダンスー
18.ルグルー回廊
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はこれだけだった。
何に気をつければいいのかがわからない。まるで文章を途中で送りつけたようだった。それほど焦っていたのだろうか。
「エス。何だこりゃ? エス……さ……し……す……うーん」
「どうかしたのか?」
シュウがリーファのメッセージを覗き込む。すると不意に険しい顔になる。
これだけの意味不明な文章で彼は意味を理解したというのだろうか。理由を聞こうとしたその時だった。
「パパ、接近する反応があります」
キリトの胸ポケットからユイが顔を出す。
「モンスターか?」
キリトが背中の巨剣に手をかける。だが、ユイは大きく首を振る。
「いえ、プレイヤーです。多いです……十四人」
「じゅうよん……!?」
リーファは絶句する。通常の戦闘単位にしても多すぎる。
この道を通るということはシルフである可能性が高い。しかし、そんな規模の大パーティを動かすなどという情報は掲示板にはなかった。
正体不明の集団がシルフというならなんの問題もないがまさかこんな場所で集団PKを起こすわけもない。しかし嫌な予感がする。
「ちょっと嫌な予感がするの。隠れてやり過ごそう」
リーファが隠密魔法のスペルを唱えようとする。するとシュウは今だ険しい顔をしながらアイテムストレージを開くと短剣をオブジェクト化する。
「ちょっと……何を……?」
なんとなくやることはわかっていた。先ほどと同じように思いっきり振りかぶると先ほど通ってきた道めがけて投げる。短剣は一直線に進み暗闇の中へと消えていく。何も起こらなかった。そう思った次の瞬間、パリン、という何かが砕ける音が洞窟の奥で響いた。そして遠くの方に小さく赤い光が見えた。
「よっしゃ! ビンゴ!」
ガッツポーズをするシュウ。しかし、それはまずい行動だった。咄嗟にシュウの手を掴んで走る。キリトも慌てて後を追ってくる。
「街まで走るよ、シュウ君、キリト君!」
「え? あれ潰したから問題ないんじゃ?」
「さっきユイちゃんがプレイヤーが近づいてるって言ってたじゃない。そいつらの中にさっきシュウ君が壊したトレーサーの術者もいるはずよ。だとするともう相手にこっちが気づいたって気づかれてるわ! それにさっきの光。あれは火属性の使い魔だわ。つまり……」
「サラマンダーか!」
察しがいいシュウが顔をしかめる。
「つまり、シュウが余計なことして敵に気づかれてやばいってことで今の状況はあってるんだよな」
「いや、あれだけ気配出してたら普通気付くし、ずっと見られてるみたいで気持ち悪かったんだよ」
「お前は神経質過ぎるんだよ」
「お前が鈍過ぎるんだよ」
「なんだと!」「なんだ!」と言った言い争いをしてい
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