暁 〜小説投稿サイト〜
大淀パソコンスクール
その名は岸田。小説家志望

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以外の部分を、川内自身にやらせる。今までさんざんやってきたことだし、川内ももう慣れたものだ。

「中央揃えにしてあげて〜……フォントを大きくしてあげて〜」
「すいすい出来るようになったなぁ川内」
「この調子でいずれはせんせーと、すいすいーってやせ」
「それ以上は言わせんッ」

 まぁここまでならな……あの、一筋縄ではいかない男、岸田さんもできてることだし。……なんか思い出したら、妙にむかっ腹がたってきた。

「右揃えで……って、せんせーどうしたの?」
「ん?」
「なんか顔がプンスカしてるよ?」
「気にせんでよろしいっ」
「? まいっか。出来たよー」

 川内の宣言通り、表以外の部分は書式設定は完了。続いて表の書式設定に入る。

 とは言っても、基本的には文章の部分と変わらない。表特有の書式設定がいつくかあるだけだ。

「とりあえず出来た表見てみ。気になるところあるだろ?」
「うん。『参加可能艦種』と『勝敗の決し方』のとこだけ高さがぶっとくなってる」
「それ調節すっか」
「どうやるの?」
「その、上から2行目から4行目までを選択してみ」
「ほい」

 言われるままに選択していく川内。いっちょまえに左余白を使いやがって……この前まで触ったこと無いとか言ってたくせに……理不尽なのは承知だが、なんか腹たつなこいつ……。

「選択したよー」
「そしたらな、『表ツール』の『レイアウト』タブに『高さを揃える』ってボタンがあるから、それ押してみ。……えぐしっ!?」
「大丈夫ー?」
「余裕」
「えーと……レイアウトタブの……これ?」
「おーいえー」

 川内が『高さを揃える』ボタンを押した。途端に、表の選択されている部分の、行の高さがピシッと一律にそろった。

「ぉおッ!?」
「あとは横幅だな。境界線ってドラッグできるんだよ。試しにやってみ」
「ういっ」

 その後は横幅を整え、紙の中央に配置して……無事に表が完成した。川内もずいぶんと理解が早くなったもんだ。ここんとこずっと集中的に授業を受けてるからかなぁ?
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「できたー!!」
「ほい。おつかれさーん」

 今俺の隣で、印刷が終わったプリント『秋の鎮守府夜戦トーナメント大会 ルール変更に関するお知らせ』を満足気に眺める川内。今回も割と理解が早かったし、今後は授業を進めるスピードを上げてもいいかも知れない。出来る生徒なら、さくさく進めてあげたほうが、本人もきっと楽しいはずだし。

「んじゃ一端休憩するか」
「了解! 後半は何するの?」
「後半は、今のことのおさらいで、課題プリントをいくつか作ってもらう」
「はーい。バシバシ作ってさっさと次の夜戦にすすもーう」
「夜戦ではないけれど、その意気だっ。んじ
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