第4話
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ね。結構強い武将らしかったけど、弄ばれて武器の斧も噛み砕かれて心が折られた所で下っ端の狼に食い殺されてるの」
「ぶ、武将がですか?」
「そうそう。それだけヤバイ相手。ちょっくら私もクラリッサさんも、曹操殿の元に居る簪さんも本気を出して戦うけど、3人で呂布を300秒止めれれば良い方かな?逆に呂布を自由にして良いのなら狼は止めれるけど結果は同じかな」
「信託は下った。聴くが良い、晩鐘は汝の名を指し示した。告死の羽ーーー首を断つか『告死天使』!!」
「うん?うおっ、首が落ちた!?針と糸は何処やったっけ?」
「確かに死んでいる、なのに何故死なん!?」
「あ〜、うん、すまんな。概念系即死技なんだろうが、オレにとっては死なんてただの隣人だ。伊達に3回も死んで蘇ってない。いきなり首を断たれたのはびっくりしたけど、それだけだな。繋ぎ直すだけで済むし。それにオレはヴリトラでもある。乾季を司るヴリトラは倒されても何度でも蘇る。さあ、殺してみろ!!簡単に死ぬが、何度でも蘇るオレを殺せるならな!!あっ、こら、影から出てこようとしないの」
「終わった。全てが終わった」
袁紹ちゃんの説得に失敗し、諸侯を集めて水関・虎牢関ルートでの進撃が決定してしまった。郭図には治安維持部隊を全部預けて置く。逃げるのは許さないけど、生き残れるように細工を施しておいてあげる。郭図に説明はしてあるから問題ないでしょう。
「史実通りだよね。狭い谷間で、狭い?」
「平原に比べればね。そこそこ横に広がれるだけの広さはあるわよ。だけど、斬撃を飛ばされたら横には逃げられないからしゃがむかジャンプしないと」
「縦に太い斬撃が飛んできたら?」
「その時は私達三人だけでも生き残るしかないわね。また元ちゃんと完全に離ればなれになるつもりはないよ」
「ですよね〜。まあ、生き残るのに精一杯な気がしますから」
蘭ちゃんが机に突っ伏しながらお茶を啜る。私もお茶を啜り、二人同時に溜息をつく。
「簪ちゃんは大丈夫かな?一人で溜め込んでないかな?」
「毒を振りまいてる気がする。押さえ役がいないから誰も止められないよね」
「伊達にレーティングゲームの個人ランカー最上位クラスじゃないものね。なんせ、素で斬鉄をするような腕前なんだもの。そこに魔力と術式を乗せた一撃に耐えられるのは超一流と呼ばれる剣士か、元ちゃんみたいに斬られても平気な顔を出来るのだけだもんね」
「さて、見ての通りです。私に勝てないようでは呂布と戦えば死が確実に待っていますよ」
閻水に纏わせている水を払い捨てて練兵場に転がる曹操軍の武将たちを見渡す。全員
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