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この凄まじいセカイに祝福を?(カズマがサッキュバスにヤられたり、触手の化け物や両性具有の天使にガチ堀されて出産する話)
63アガペー
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魔王城
ドラゴンの少女が従姉妹や友人達を逃がし、カズマの妻候補としたり、妹たちも愛人候補として連れて行ったが、「魔王は上級天使に倒されて次の魔王が指名された、それは異世界から連れて来られた「本当の人間」だが、その妻と子以外は全員殺される」と伝えても、笑いさざめくだけの人物も多かった。
まるで311の直後「津波が来るから今すぐ高い所に逃げろ!」と車で回って大声で叫んでも、半笑いで見ていて、結局逃げ遅れて海に連れ去られた人達のように、前魔王敗北から一日と経たず魔王城は攻め落とされる寸前で、忠告は手遅れになった。
天使たちは少女が予想していた「ダークエルフや革命家でも使って共産革命を起こされる」などといった手温いことをせず、ありったけの魔獣、妖魔を召喚して攻めさせ、所在位置が把握されている巨大すぎて移動力が遅い魔獣も、ゲートを開いて瞬間移動させ、レベル4や5規模の魔獣が城壁に乗って城塞の壁を破壊し終わっていた。
赤い目の奴らは紅魔族の親戚で遺伝的父親である。
歩兵としては下級天使が大量に投入されて蹂躙を始め、魔獣も妖魔も下級天使も、天使側の魔法システム自体を管理している勢力なので殆ど魔法が通じない。
もちろん刃物や弓矢など通じるはずがなく、数少ないエンチャントされた魔法剣と、呪いがかかった魔剣、魔槍だけで、剣豪として名がある重臣たちも勇敢に戦って散っていった。
断頭台の上で大勢に囃し立てられながら首を切り落とされたり、拷問され尽くして心を折られ、命乞いしながら街路樹に吊るされるよりは遥かにマシな死に方をした。
国境には国民皆兵として訓練されたダークエルフが並び、魔族本陣は壊滅させられようとしていた。
「「「「「「「「「「王政を排除せよっ、市民は皆平等であるっ」」」」」」」」」」
「「「「「「「「「「欲しがりませんっ、勝つまではっ、共産主義万歳!」」」」」」」」」」
邪神信仰から開放されたダークエルフ達は、既に新しい宗教で汚染されていた。
これも星を滅ぼす死病の片割れであった。
「叔父上っ! 叔父上っ!」
下級天使にも「殺害禁止」の命令が出て登録もされているドラゴンの少女は、魔獣にも下級天使にも襲われず魔王城に侵入し、前魔王とその家族を探していた。
弟のピーちゃんに対しては「カズマ様を襲った罪により不敬罪で暗殺」の指示が出ているので、マジックミサイルの雨を受けて、レジストできず結構な怪我をさせられていた。
「うふっ、まおーちゃん、私と一緒に行きましょうね〜?」
「ウィズ殿……」
カズマ達と一緒に去らず、臥せって震えていた魔王を看病し、お腹の子を撫でながら、病んだ顔で前魔王を見ていたウィズ。
お腹の中に想い人を孕んでいるので、絶望して死を待つ状況では無いようだが、正常な判断をしているとは思
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