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この凄まじいセカイに祝福を?(カズマがサッキュバスにヤられたり、触手の化け物や両性具有の天使にガチ堀されて出産する話)
63アガペー
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えなかった。
「叔父上、ウィズ殿、ここは危険です、すぐに逃げましょう」
窓からは巨大な魔獣が見え、プレアデスさんとか、ワルプルギスの夜さんぐらいに物理攻撃無効、魔法も寝言でしか無い化物が魔王親衛隊、近衛隊を蹂躙していた。
唯一の救いは、爆裂魔法や雷撃をぶっ放しても罪にはならず、石化も塩の柱にもされずに済んでいる程度である。
「また天使相手には負け戦だったわねえ魔王、どうすれば勝てるのかしら?」
その答えを知っているとすればカズマだけだと思ったが、自分専用に貰っていたカズマを死なせないよう、転移魔法でこの場に連れてこなかったのを後悔した。
「愛、アガペーです」
「え?」
考えも無く、何故かその言葉が出たが、現実にどうするのかは思い浮かばなかった。
「カズマ殿は魔王である叔父上にさえ止めを刺さず、天使に懇願して生かすよう頼みました。天使が準備して、後は剣で一刺しすれば叔父上の命は失われ、人類側の勝利で勇者として認められ、どのような栄耀栄華も受けられ、歴史に名が残って永遠に讃えられて、世界の王として君臨できたにも関わらず、です」
狂った目をしたままウィズが顔を上げ、その言葉に答えた。
「カズマさんは実質世界の王様だったわ、サッキュバスを開放して、全魔族の呪いを解ける本当の人間。あなたが通報して上級天使を呼び終わった時、勝敗は決してたのよ」
現実を認識して、ウィズが正気に戻ったような気もしたが、まだ目と表情は狂ったままだった。
「勝敗ではありませんっ、ええ、勝ち負けでは無いのです。カズマ殿は魔王すら愛し、実験動物でしか無い私達や、機械でしか無い女神や天使すら愛した。いや、単に発情して身体を使って愛し合い、人の言葉で痛みを訴えて泣いていた叔父上を殺せなかったヘタレかも知れない。でも、それはアガペーでもあり、天使をも感動させて泣かせ、一瞬でも魔王討伐を忘れさせ、カズマ殿と愛し合い、天使達も私達やウィズ殿のように腹の中に子を孕んだ、これは、愛だ」
「ええ、そうね」
ウィズにとっては不倶戴天の敵であり、話し合うなど決してありえない相手だったが、間にカズマが入っただけで天使の真意を聞かされた。今までは人類を嫌い、滅ぼし、幼い子どもまで殺し尽くしてきた最悪の悪魔だと思っていた相手が、実は人類を保護し続け、人間同士で殺し合って滅びたり、星まで壊して自滅するのを防いで、穏やかな箱庭を準備して、人間たちが長く永く生きているのを観察して喜ぶ相手だと知り、失望してこの世を去ろうと思った。
それでも、これもカズマが間に入ると、天使に殺されて失った恋人を自分の腹の中に返して貰えた。
今のウィズの体はリッチーですら無いが、死ぬ事は許されない母親の身体になっていた。
「でも、魔獣相手にどうやって愛し合うのかしら?」
魔王を連れ、自分の
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