第二十六話 飛鳥!南流喧嘩殺法習得!?
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るのをやめたD飛鳥は身体に任せた戦い方を始めた。ブンさんが再び拳を入れようとすると力の捌き技を使いブンさんの後ろに回り込むと膝の裏を蹴り顔面を殴りバランスを崩させると締め上げた。
「!!」
「せえっの!!」
そのまま飛鳥の蹴り技を使いブンさんを蹴り飛ばすと距離を置き・・・
「レイソニック!ウェーブ!!」
楓の必殺技・レイソニック・ウェーブを放ちブンさんを翻弄していく。
「はあああああああああああああああ!!!」
そのまま突撃していくD飛鳥はブンさんに追撃をした。徐々にD飛鳥自身の技として南流喧嘩殺法が構築されていく。
D飛鳥の猛攻を受け続けブンさんが戦意喪失し膝をつくと闘争本能を開花させているD飛鳥が止めの拳を入れるようとすると・・・
「それまで!!」
「!!」
小兵衛の言葉に拳を止めるD飛鳥。
するとブンさんが・・・
「負けたよ♪坊主」
傷ついた体で起き上がりD飛鳥と握手した。戦いが終わるとノーサイドになるのか健闘を称え合うブンさんすると見物に来ていた島民達もD飛鳥に拍手を送るがD飛鳥の表情が何やら重い。
そして夜が明けD飛鳥が蒼獅子島から帰る時が訪れた。
「・・・どうした?お望みの喧嘩殺法は体得できたんだろ?」
見送りに来ていた小兵衛の言葉にD飛鳥は浮かない顔をしている。
「小兵衛さん・・・俺あの時自分の本能に任せて・・・敵を倒すことだけを考えていた・・・俺・・・そんな自分が怖かった・・・もしこの拳が誰かをただ傷つけるだけと思うと・・・」
震える自分の拳を抑えながらD飛鳥は小兵衛に胸の内を明かすと小兵衛は笑って答えた。
「・・・それで良い」
「え?」
「戦う事が怖くなくなったらそれはただの愚か者だ・・・武闘祭は限りなく命のやり取りに近い戦いだ・・・それを得て何かを学んでいく奴は多い・・・それにお前さんは最後の最後で自分の拳を止められた・・・それはお前の意志だ」
「俺の・・・意志?」
「お前がお前の意志を信じないでどうする?・・・胸を張れ」
「はい!」
小兵衛の言葉に胸を張るD飛鳥。
「坊主・・・何かあったらまた来い。話くらいは聞いてやるぞ〜」
「へ?」
「身内じゃ話しづらい事もあるだろう・・・赤の他人だからこそ話せることもあろう・・・この島は去る者は追わず・・・だが来る者は拒まずだからな」
「・・・小兵衛さん」
するとフェリーの出航時間になりD飛鳥が見送られながら乗り込むと小兵衛が問いかけた。
「小僧〜お前さん名は?」
「あ!」
名乗っていなかった事を思い出したD飛鳥は自分の名前を名乗った。
「俺!新田飛鳥です!」
「そうか・・・良い名前
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