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この凄まじいセカイに祝福を?(カズマがサッキュバスにヤられたり、触手の化け物や両性具有の天使にガチ堀されて出産する話)
62星を継ぐ者
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料が尽きて滅びた。
 神像や護符として建設されたモアイは、海から忍び寄る魔獣、海水、高潮、津波を防ぐために、日常生活に必要な穀物よりも優先されて建設されていたのかも知れない。
 南米に残っている洪水伝説は更に過酷で、千メートル以上の高地に住んでいる者以外は全て海に拐われて消えた。
 アステカの祭壇などで、心臓を神に捧げ続け、捕虜や奴隷だけでなく、勇者や英雄、長老の心臓まで捧げられ、太陽が生命力を失って、海水が山の頂上にまで忍び寄ってこないように千年の祈りが続いたが、伝承を忘れた人物は平野に降り、白い悪魔に征服されて、大半の人物は天然痘と黒死病に連れ去られた。
 今後の研究で、南極で終局噴火が起こって千メートル級の津波が起こったか、海面に隕石が激突し、南米をすべて洗い流した津波の痕跡が見つかるかも知れない。
 黒海と呼ばれる海も、かつては淡水湖で、氷河期の終わりにボスポラス海峡が決壊してすべて海に沈んだ。これも「洪水は正午に起こった」と呼ばれる洪水伝説である。
 現在でも、もし大西洋の島が山体崩壊しながら噴火すると、時速700キロを超える速度で数十メートルの高さの津波が南北アメリカ東海岸を洗い流す。

「大した差もない能力を競い合い、敵を蔑み、醜く罵り合い、生まれながら持っていた遺伝をまるで神に与えられた特権のように誇り、負けたものは数を減らすために自殺する。子供の頃から学校の机に縛り付けられ、意味もない数字の羅列や文法を覚え込まされるために、泣きながら下らない記憶装置としての訓練をさせられ、その競争に勝ち抜いた数少ない天才が全てを支配して、残りは奴隷同然に扱われ、ただ食べて生きるだけに過酷な労働で死んでいく。私達も神々もその世界を見たくはない。その呪いが蓄積した終局に用意された兵器は、人間だけでなく惑星も壊す、太陽が失われたときには全てが終わる。お前達もそれだけは実行してくれるな」
「はい……」
 人類は毎回「民主主義」「フリーダム」と言う宗教に感染して滅ぶ。
 カズマが少女たちに言って聞かせた理想郷こそが、この世界を終わらせた。

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