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この凄まじいセカイに祝福を?(カズマがサッキュバスにヤられたり、触手の化け物や両性具有の天使にガチ堀されて出産する話)
62星を継ぐ者
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毛を失ったのは、海に潜って貝を掴み取り、陸上に上がっても素早く身体を乾かして体温の消失を防いだからと言われるが、その途中に火を起こす技術を手に入れ、毛皮や繊維で体を覆い、体温を保つ方法も身につけたと言われる。
 体毛を失って以降、塩分が薄い海水を飲んでも腎不全で死なず、真水が少なくても生きて行けるようになり貝毒にも強いが、水冷の体で熱さには弱く、陸上生活すると汗だくで一日10リッター近く水が必要な遺伝が取り除かれる。
 この病は藤原一族や藤原道真も患っていた「飲水」と呼ばれる病気で、食事中でも食後でも水を飲みまくり、炭水化物を分解するような酵素を持たず、常に水分を必要として身体から尿と一緒に塩分が排出されるので、薄い海水のような生理食塩水でもガバガバ飲んでいないと、常に低ナトリウム血症を起こし、感情的失禁を起こす。
 自分で狩りができず病状を発症しない子供の頃はまだ良いが、海で生活しないと常に怒ったり泣いたり感情がコントロールできないメンヘラになる。
 これは北の大地で氷雪に耐え、一日5000カロリー以上摂取していないと凍死するデニソワ人やシベリヤ居住人からの遺伝でも有り、血液まで凍結しないよう不凍液としてのグリコーゲン数値が異常に高く、マイナス50度でも凍死しないが、もうそこまでの極地での生活は強制されない。
 セレスの極地には反射板で日光が当てられ、八千メートル級の山々もなく、マイナス20度以下の場所はない。

「お前達にもマーメイディアンと呼ばれる、人魚のような遺伝は残してある、だがそれは我々天使すら消えて無くなり、温度管理も出来なくなった時のために取っておけ、陸から食料が取れなくなって、海の幸に頼らざるを得なくなるまで残しておくのだ。肥満は恥ではない」
「はい…」
 この場にいる人物、カズマを含めて誰にも理解できない言葉だったが、伝承には残された。
 星が海に覆われて丘の面積は少なくなり、塩水を含んだ雨が振り、塩害で穀物も育たず、気圧も植生も違い、海の幸に頼るしかない時代。
 その頃には多分、犬や猫のようにアザラシやラッコなどの海洋生物が人間に飼われ、今は伝書鳩から放逐されても人間の友として簡単に懐くハトのように、扁桃体に刻まれた天敵に人間が含まれておらず、親として、友として育ててくれる相手だと刻まれた海洋生物が多く存在したと思われる。
 イルカなどは人間の友達と言われるが、何も教育されていない野生のイルカが、沖に流された子供を背負って海岸まで運び、人間に引き渡してご褒美を強請ったり、人間の船に近寄って芸をするのは、遥か昔に馬のように飼われ、海での交通機関の一つとして人間に育てられ、背中を洗ってもらったり、エサや河豚(ドラッグ)を貰い、子供の頃から一緒に海の中で遊んで育ち、個体名が付いて戸籍で血統管理され、友として過ごし、その
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