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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
ALO編ーフェアリィ・ダンスー
17.世界樹への一歩
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浮かんだ。しかし、今はそれを振り払う。
「……さ、そろそろ出発しよっか」
展望台の中央に設置されたロケートストーンという石碑を使ってシュウとキリトの戻り位置をセーブさせ、いよいよ準備完了だ。
「準備はいい?」
「ああ」
「いつでもOKだ」
キリトの胸ポケットのユイもコクリと頷く。いざ離陸しようとしたその時だった。
「リーファちゃん!」
エレベーターから転がるように降りてきた人物に呼び止められる。
「あ……レコン」
「ひ、ひどいよ。一言かけてから出発してもいいじゃない」
「ごめーん、忘れてた」
がくりと肩を落としたレコンは、気を取り直したように真剣な表情になる。
「リーファちゃん、パーティー抜けたんだって」
「ん……。半分その場の勢いだけどね。あんたはどうする?」
「決まってるじゃない、この剣はリーファちゃんだけに捧げてるんだから……」
「えー、別にいらない」
リーファの言葉に再びよろけるレコン。
「まあ、そういうわけだから僕も当然ついていくよ……と言いたいところだけど、ちょっと気になることがあるんだよね」
「なに?」
「まだ確証はないんだけど……もう少し調べたいから僕はもうしばらくパーティーに残るよ。───シュウさん、キリトさん!」
レコンは二人の剣士と向き合う。
「彼女、トラブルに飛び込んでいくクセがあるんで気をつけてください」
「あ、ああ。わかったよ」
「──それから言っておきますけど彼女は僕のんギャッ!」
何か余計なことを言おうとしたレコンの足をリーファは思いっきり踏みつける。
「余計なこと言わなくていいのよ! ───しばらくアルンにいると思うから何かあったらメールして。じゃあね!」
早口でまくしたてるとリーファは翅を広げて飛び立った。名残惜しそうな顔をするレコンにわずかに手を振って体の向きを反転させる。
すぐ隣に追いついてきたキリトが笑いを押し殺した表情のまま言った。
「彼、リアルでも友達なんだって?」
「……まあ、一応」
「ふうん」
「……なによ、そのふうんってのは……ってシュウ君は?」
辺りを見回すがシュウの姿が見当たらない。キリトが先ほど飛び立った塔の方を指差す。
シュウがなにやらレコンと話している。また、レコンが変なことを言っているのかと思い向きを急転換し、戻ろうとしたその時。
こちらに気づいたのは慌てて上昇し、リーファたちに追いつく。
「なんの話してたの? またあいつが変なことを言ってたんじゃないわよね」
「いや、ちょっとした雑談だから気にするほどでもないよ」
それだけ言うとシュウはリーファの後方へと下
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