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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
ALO編ーフェアリィ・ダンスー
17.世界樹への一歩
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より一層その表情に憤怒を浮かべ、歯噛みしながら剣を収めた。
「これで済むと思うなよ───リーファ!」
シュウに捨て台詞をいうとリーファの方へと視線を向けて、
「……今オレを裏切れば近いうちに後悔することになるぞ」
それだけを言い残してシグルドは街の中へと消えていく。付き添っていたパーティーメンバーもこちらに何か言いたげそうな表情を見せるが追って消えていく。
彼らの姿が見えなくなったところでリーファは大きくため息をついてからシュウと距離を詰める。
「いくらなんでもあれはやりすぎだよ!」
「ああいうプライドの塊みたいなやつは口で言ってどうせ聞く耳をもたねぇよ。それに……」
シュウは言葉を繋ごうとして止まった。そしてリーファから視線を外すとわずかに照れながら口にする。
「……リーファを道具扱いしてるみたいでなんかムカついたんだよ」
「…………!」
リーファは顔が赤くなっていく。それを隠すように風の塔の方へと振り返り、シュウの手を無言で掴んで歩き出した。隣にいるスプリガンの少年が妙にニヤついた表情をしているのを無視して。
野次馬たちをすり抜けるようにエレベーターに飛び乗り、最上階へと目指す。エレベーターが停止すると外面の壁が開いて心地よい風が流れてくる。
「うお……凄い眺めだな」
「絶景だな……」
エレベーターを降りた二人はぐるりと周囲を見渡す。
「この空を見てるといろんなことがちっちゃく思えてくるよね」
気を遣うような視線を向けてくる二人にリーファは笑顔を返し、言葉を続ける。
「……いいきっかけだったと思う。いずれはここを出て行こうと思ってたし、それにどちらにしろ穏便には済まなかっただろうしね」
そのあとは半ば独り言だった。
シュウとキリトは黙って聞いてくれた。
「なんで、ああやって、縛ったり縛られたりしたがるのかな……。せっかく翅があるのに……」
それを答えたのはキリトのジャケットから顔を出したユイだった。
「フクザツですね、人間は」
キランという音を立てながらキリトの肩に座る。
「ヒトを求める心を、あんなふうにややこしく表現する心理は理解できません。わたしなら───」
ユイはキリトの頬に音を立ててキスをする。
「こうします。とてもシンプルで明確です」
あっけにとられて目を丸くするリーファの前でキリトは苦笑しながらユイの襟首を掴むと胸ポケットの中にヒョイと放り込んだ。
「すごいAIね。プライベートピクシーってみんなそうなの?」
「こいつは特にヘンなんだよ」
───人の心を求める気持ちか……
ピクシーの言葉が頭の中をぐるぐると回る。そして一瞬、脳裏に集也の顔が
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