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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
ALO編ーフェアリィ・ダンスー
17.世界樹への一歩
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てたし」
「そうだな。俺たちも準備しないと」
「道具類は一通り買ったから大丈夫だけど……」
二人の初期装備へと視線を落とす。
「装備はどうにかした方がいいね」
「ああ……俺も是非どうにかしたい。この剣じゃ頼りなくて……」
「俺ももう少し、リーチがあった方がいいかな」
「お金持ってる? なければ貸しておくけど」
キリトがウインドウを開くと先ほどのシュウと同じように顔がひきつる。
「金の方は俺もこいつも心配ないからさ」
「それじゃあ、早速武器屋に行こっか」
リーファ行きつけの武具店でシュウとキリトは装備一式を揃える。防具に関しては、どちらもすぐに決まったようだった。キリトは属性強化が施された上下にコート。シュウはHPをわずかだが増加させる黒のコートに白のパンツというスタイル。だが、二人の武器選びが長かった。
プレイヤーの店主に武器を渡され振るたびに「もっと重いやつ」と言い続け、対するシュウは「軽くて長い片手剣」という無理難題を押し付けていた。最終的にはキリトは彼の身長に迫るほどのノームや巨体なインプが持ついうな大きな大剣。シュウは結局軽さを諦めて長剣を選んだようだった。それに加えてシュウはなぜかもう一組の片手剣と槍、それに短剣を選んでいた。ややリーチが短めの片手剣と対して槍にしては穂先がかなり長い槍を悩んだ末購入していた。
一体なにに使うのだろうか、という疑問もあったが聞いても「ちょっとな」とはぐらかされるだけだった。
巨大な剣、長剣と槍を背負った少し風変わりな二人を連れてリーファはシルフ領のシンボル、風の塔へと訪れた。隣に目を向けると二人とも昨日ぶつかったことを思い出してか顔が引きつっている。
「そう言えば何で塔に? 俺たちへの嫌がらせ?」
「そんなわけないでしょ。長距離飛行をするときは塔のてっぺんから出発するのよ。高度が稼げるから」
「なるほどね」
シュウの背中を押しながらリーファは歩き出した。
「さ、行こ! 夜までには森は抜けておきたいからね」
風の塔の正面扉をくぐって入る。
一階は円形の広大なロビーになっており、周囲にはいろいろのショップ類が取り囲んでいる。ロビーの中央に上層へと上がるエレベーターが設けられている。
シュウの腕を引っ張りながらエレベーターに乗ろうとしたその時だった。
不意に数人のプレイヤーが現れ、行く手をふさいだ。
「ちょっと危ないじゃない!」
目の前に立ちはだかった長身の男を見上げる。それはリーファのよく知る顔だった。
シルフにしてはずば抜けた背丈、男っぽく整った顔。体をやや厚めの銀のアーマーに包み、腰には大ぶりのブロードソード。額に幅広の銀のバンドを巻き、波打つ濃緑の髪を肩ま
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