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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
ALO編ーフェアリィ・ダンスー
17.世界樹への一歩
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小妖精が姿を現した。
「チッ! あともう少しだったのに」
拗ねたようにキリトの隣に座り込むシュウ。その隣にリーファも座る。
「パパもそうですけどなんで動かない人を見るとイタズラしようとするんですか?」
ユイが悪気のない顔でキリトがシュウにイタズラしようとしていたことをさらっと暴露する。
「あのやろう……まぁ、あれだよ。そういうのがセオリーというか。スキンシップの一種というか」
「そうなんですか」
「いや、そんなことはないよ、ユイちゃん。シュウ君もユイちゃんに変なこと教えるとあとでキリト君に怒られるよ」
「キリトに怒られるくらいなら別にいいよ」
「というか、ユイちゃんってご主人様がいなくても動けるの?」
リーファの問いにユイは当然といった顔で小さな腰に手をあて、頷いた。
「そりゃそうですよ。わたしはわたしですから。それと、ご主人様じゃなくて、パパです」
「そういえば……なんであなたはキリト君のことをパパって呼ぶの? もしかして、その……彼がそういう設定したの?」
シュウも詳しくは知らないがそれはアスナに触れることになる。曖昧な回答としようと考えているとユイは、
「……パパは、わたしを助けてくれたんです。俺の子供だ、ってそういってくれたんです。だからパパです」
「そ、そう……パパのこと、好きなの?」
リーファがボソッと呟く。するとユイは不意に真剣な表情でまっすぐリーファを見つめ返す。
「リーファさん……好きって、どういうことなんでしょう?」
「ど、どうって……」
リーファはしばらく口籠ってからポツリと答えた。
「……いつでも一緒にいたい、一緒にいるとどきどきわくわくする、そんな感じかな……」
───いつでも一緒にいたい、一緒にいるとどきどきわくわくする……か
その言葉はシュウの心にある人物を浮かべた。しかし、それを振り払う。シュウにはそんなことを抱く資格は今はまだない。せめてアスナを、キリトを助けてからだ。
視線を感じてそちらを見るとリーファと目が合う。すると顔を紅潮させながらすぐに視線を逸らされる。
「どうしたんですか、リーファさん?」
「顔赤いぞ。熱でもあるのか?」
「ななななんでもない!」
大きな声で叫ぶとほぼ同時くらいだった。
「何がなんでもないんだ?」
キリトが顔を上げて、リーファは文字通り飛び上がった。
「ただいま。……何かあった?」
激しく動揺するリーファ。
「お帰りなさい、パパ。今、リーファさんとお話をしてました。人を好───」
「わあ、なんでもないんだったら!!」
慌てて言葉を遮るリーファ。
「ず、ずいぶん早かったね
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