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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
ALO編ーフェアリィ・ダンスー
17.世界樹への一歩
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そうな顔を見せる直葉。本心では断りたくはなかった。しかし、恥ずかしさとまだ集也の中でアスナを助け全てを終わらせてからではないといけないという思いもある。
集也はゆっくりと立ち上がる。先ほどまでの重さが嘘のように感じる。
「今日は迷惑かけてごめん」
「いえ、少しでも集也、さんの力になれたならこのぐらいはいいですよ。でも、人の上で寝るのはやめてほしいですけどね」
「言い返す言葉もないです」
二人の笑い声が道場内に響く。いつ以来だろうか。こんな風に直葉としっかりと話したのは。少しでも昔に戻れた気がして笑みがこぼれる。
「それじゃあ、またな……スグ」
直葉が固まったように一瞬見えた。だが、直ぐに、
「はい。また近いうちに」
────────────────────
次の日は学校であったが三年生は自由登校。それに直葉は推薦進学組ということもあり、二時少し前には自宅に着いていた。途中、レコンこと長田伸一と遭遇し、中央都へシュウとキリトと行くと説明したら異常に反対されたがそれを押し切って自宅へと帰ってきた。
庭に和人の自転車はなくまたジムにでも行っているらしい。もう和人の体自体はSAO以前の状態に戻っているがしかしそれでは満足できないらしい。仮想世界内の体のギャップがあるという。
その気持ちは直葉にも分からなくはない。現実で飛ぼうとして何度も転びそうになったことがある。
縁側から家に上がり、道着を洗濯機へと放り投げ、軽くシャワーを浴びる。ラフな格好に着替え、自室のベットで寝転がる。
アミュスフィアの電源を入れて、すっぽり被り、目を閉じる。大きく深呼吸をしたのちに魔法の呪文を呟いた。
「リンクスタート!」
目を開けると風景は自室ではなく昨日ログアウトした宿舎へと変わっていた。
まだ集合時間の三時には早いためそれまでの間、長旅の準備をすべくアイテム補充に店へと出た。店をばたばた駆け回ってアイテム補充を済ませた頃にはちょうどいい時刻になったおり、宿舎にはいると奥のテーブルでなんとも言えない顔をしながらメニューウインドウを開く黒衣に背中に二種類の武器を背負う少年がいた。
「こんにちわ、シュウ君。早いね」
「やぁ、こんにちわ」
近くリーファに気づいて慌てるようにメニューウインドウを閉じる。そして微笑む。
「どうしたの? メニューウインドウなんかまじまじと見て?」
「いや、確認なんだけど……このユルドってのがこの世界の金になるんだよね」
「そうだよ」
シュウの顔がひきつる。
するとすぐ横のテーブルに光が出現する。そこから黒衣の剣士、キリトが実体化する。
「二人とも早いな」
「あたしも今来たところ。ちょっと買い物し
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