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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
ALO編ーフェアリィ・ダンスー
16.再会
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「オープンしてから一年経つのにクリア出来ないクエストなんてありだと思う」
確かにALOというゲームの最大の目的であるならかなりの強さに設定されていても何ら不思議ではない。しかし、一年もかけて未だクリアされていないとなると調整などが入ってもおかしくない。もしくは、
「何かキークエストを見落としている。もしくは単一種族だけじゃ絶対に攻略できない」
シュウの言葉にリーファはタルトを頬ばろうとしていた手を止めて感心したように見ている。
「ヘェ〜、いいカンしてるじゃない。クエスト見落としの方は、今躍起になって検証してるけどね。でも、後者だとすると絶対に無理ね」
「無理……?」
「なんでだよ?」
「だって矛盾してるもの最初に到達した種族しかクリア出来ないクエストを他の種族と協力して攻略しようなんて」
「……じゃあ、事実上世界樹を登るのは不可能ってことか」
「……あたしはそう思う。でも、諦めきれないよね、一旦飛ぶことの楽しさを知っちゃうと……。たとえ何年かかっても」
「それじゃあ、遅すぎるんだ!」
キリトは押し殺したような声で叫んだ。リーファとシュウは驚きキリトへと視線をあげると、何かをこらえるような表情のキリトの顔があった。
キリトがここまでなるということは、アスナに何かあるということだ。すぐに世界樹の上に行ってあの妖精がアスナだとするなら助けださないといけない理由があるようだ。
「パパ……」
ユイがキリトの肩に座り、小さな手で頬に触れる。
「ゴメン……。でも、どうしても俺、世界樹の上に向かわないと行けないんだ」
「なんで、そこまで……?」
リーファもキリトの世界樹に登りたいという理由が普通のプレイヤーと違うと察したのか少し声のトーンが落ちる。
「人を……探してるんだ」
「どういうこと?」
「簡単には説明できない」
キリトはリーファを見て微かに微笑む。それが彼女に心配をかけないために無理やりつくった笑みだということはシュウでなくともわかる。
「……ありがとうリーファ、いろいろ教えてもらって助かったよ」
シュウは立ち上がりかけたキリトの腕を掴むと同時に引っ張り再び席へと座らせる。
「イテェ! 何すんだよ、シュウ!」
シュウは席から立ち上がると大きく伸びをしてから、
「何、一人で行こうとか考えてんだよ。俺がなんでここにいると思ってる」
「そうだったな」
キリトはわずかに笑みを浮かべ、席を立ち上がった。そして言葉を交わすことなく互いの拳を合わせた。
「……二人とも世界樹に行く気なの?」
リーファが立ち上がるシュウたちを心配そうな視線を向けている。
「ああ。この目で確かめないと
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