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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
ALO編ーフェアリィ・ダンスー
16.再会
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のその姿を見て、初心者であるということは直ぐにわかった。初心者がいきなりPKを行おうと思うだろうか。
それにあの飛行速度。初心者だとしたらありえない速度だ。そう思ったが目の前で鍔迫り合いをしている少年を思い出してありえないことではないと考えを改めた。
「いきなり攻撃とは、いい度胸してるじゃねぇかよ」
「いや〜、飛び方がわかって来てちょっとスピード出したら止まれなくなってな。止めてもらって助かったよ」
少年は苦笑いを浮かべながら剣を背中へと収める。シュウもあまり納得していないようだが、剣を収めた。
「てか、お前何もんだよ。あの一瞬で剣を抜き取るとか普通の反射速度じゃ無理だぞ」
「そういう君も彼を見つけてから動くまでが速すぎたけどね」
確かに一瞬のうちに剣を抜いた彼も異常だが、その位置を事前に予測して先回りしたシュウも異常な速さだった。スピードに少しは自身のあるリーファでさえ全く反応できなかったのだから。シュウといい、スプリガンの少年といい最近の初心者はレベルが高い。
「パパはすごいんですよ」
不意にどこからともなく声がした。幼い少女の声のようだ。咄嗟に周囲を見回すが人影はない。すると少年はやや慌てた様子で、
「こら出てくるな」
視線を向けると少年の胸ポケットから小さな何かが飛び出してくる。それはしゃらんという音を立てながら少年の顔の周りを飛び回る。
「ぱ、ぱぱぁ?」
あっけにとられながらわずかに近づく。それは手のひらに乗るサイズの小さな妖精だった。ヘルプシステムの一部のナビゲートピクシーだ。
「ねぇ、それってプレオープンのキャンペーンで抽選配布されたプライベートピクシーよね?」
「そ、そうなんだ。クジ運が良くてさ」
少年は飛び出たピクシーを両手で覆いながら言う。その表情はどこか慌てているようにも見える。
プライベートピクシーを持っているのに初期装備という少し疑問が残るスプリガンの少年。その疑問をぶつけようとしたが隣の少年が口元に右の拳を置いて何かを考えている。
「どうかしたの、シュウ君?」
「い、いや、もしかしてだけどさ……」
シュウは右手をゆっくりと動かすと自信なさげに呟いた。
「……キリ、トか?」
その言葉にスプリガンの少年の大きな瞳が一層見開かれる。
「シュウ……なのか?」
キリトと呼ばれた少年の言葉に大きく頷くとシュウは拳を突き出した。キリトと呼ばれた少年は笑みを浮かべると拳を合わせた。
「やっぱり来たんだな、お前も」
「お前だけじゃ心配だしな」
「お二人さんは知り合いってことなの?」
二人の会話に割って入る形でリーファが質問する。
「ああ。前同じゲームをやってた仲
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