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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
ALO編ーフェアリィ・ダンスー
16.再会
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ーファは一頻り笑い終えると右手に下げていた剣を鞘へと収める。
「まぁ、ともかくお礼を言うわ。助けてくれてありがとう。あたしはリーファっていうの」
「俺はシュウ、よろしくな」
リーファはなんとなくだが、シュウと名乗った少年ともっとも話がしたいと思っていた。決して人と話すのが得意な方ではないがなぜか彼と喋っていると少し落ち着く。
「ねぇ、君このあとどうするの? よかったら、その……お礼に一杯おごるわ。どう?」
シュウは即答とも言える速さで答えた。
「それは、嬉しいな。実はこの世界のことを教えてくれる人を探してたんだよ。特にデケェあれのことをね」
シュウは、今までの表情とは違うわずかに強張った表情で指を指す。
「世界樹? ……いいよ。あたしこう見えても結構古参なのよ。……じゃあ、ちょっと遠いけど北の方に中立の村があるから、そこまで飛びましょう」
「確か近場に街が一つなかったっけ?」
シュウはマップを開くと「やっぱり」といってこちらに見せつけてくる。リーファは呆れながらシュウの顔を見る。
「あなた何も知らないのね。あそこはシルフ領だよ。圏内じゃ君はシルフを攻撃できないけど、逆はあるんだよ。だから危険だよ」
「別にいいよ。みんながみんな襲ってくるわけじゃないだろうし。それにリーファさんもいるから安全でしょ」
少年は問題ないという表情を浮かべている。余程の怖いもの知らずなのかそれともただ知らなさすぎるだけなのか。どちらにせよ彼をほっておくことができない。そんな気持ちをリーファは持ってしまっていた。
「……リーファでいいわよ。そういうならあたしは構わないけど命の保証まではできないわよ」
背中に
風妖精族
(
シルフ
)
の特徴のライトグリーンの翅を出現させる。
「それじゃあ、行こっか」
するとシュウは顔を引きつらせたのちに情けない声で、
「俺、上手いこと飛べないんだよな」
確かにシュウの最初の登場には驚いた。あそこまで操作を失っていたプレイヤーを見たのはリーファも初めてだった。あんな状況だったからだが、今思い出すと笑いがこみ上げてくる。
リーファはその感情を振り払うと、
「とりあえず、翅を出してみて」
シュウの背中にインプの象徴の漆黒の翅が姿を現す。
「ちょっと失礼するよ」
リーファはシュウの背後へと回り込むと背中に両手の人差し指を伸ばし、肩の少し下に触れる。
「今触ってるの、わかる?」
「う、うん。でもくすぐったいな」
シュウは体をもぞもぞとさせている。
「教えてるんだから集中!」
「は、はい」
リーファに強く言われてちょっとしょぼんとなっている。
その後、翅の動かし方や思っ
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