第十八話
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こいつがただのバカだって事に。
「ん、よく分かったな。そうだよ、俺は大バカ野郎だよ。」
溜息をつきながら木曾は言った。
「何に駆られてだよ。理由は有るだろ?」
『どんな奴の行動にも理由がある。分からない時はきっちり聞いてみろ。』
中学校の時のバスケ部の顧問の先生が言ってた台詞だ。
だから俺は何か疑問があったら、必ず質問することにしている。今回もそうだ。
「んー………普通に教えるのも恥ずかしいな。」
いやいや、裸見られたんだから、これ以上恥ずかしいことなんてねぇだろ―俺はそう思った。
まぁ、木曾だししゃーないか。
「そうだな、これから一週間で調べてみろよ。人に聞くなりなんなりしてさ。」
木曾は俺の肩に手を置いた。そして、そのまま立ち上がった。
「あと、お前ももう上がっちまえ。もう多分大丈夫だから。」
木曾はそのまま脱衣場に向かって歩いていった。
「あーあとさ。」
木曾は立ち止まってこちらを振り返った。
「お前なかなか(自主規制)だな。」
最後にとんでもない台詞を残して上がっていった。
「………あいつ、本当は男なんじゃね?」
なんか、ここまであいつと話している感覚が、悠人や拓海と話している感覚だった。
……まぁ、身体は完全に女の子なんですが。
「…………。」
これからしばらく木曾を見るたびに思い出しちゃうな……。
うん、耐えよう。
「しかし、木曾の昔ばなしね……。誰に聞こうかな………。」
取り合えず、青葉と提督、後は明石さん辺りかな?
「おーい、もう出るから来ていいぞー。」
脱衣場から木曾が声をかけてきた。
「……いいか?そこから出てろよ?その中に居るなよ?」
俺は念を押して、風呂から上がった。
―五分後―
「ん、上がったか。」
外に出ると、木曾は律儀に待っていた。
「おう。しかし、木曾は毎日この時間まで起きてるのか?」
「ああ。最近は〇一三〇位に寝てるな。」
うーん、年ごろの女の子としてその睡眠時間は良いのだろうか?
「まぁ、よっぽどの事がない限り俺達艦娘が不健康になることはねぇからな。」
そう、これもどうしてか分からないのだが、艦娘と言うのは極端に言えば寝なくても良いのだ。
まぁ、人だった頃からの習慣みたいなものがあるから、基本的には寝る訳だけど。
「学生時代だったらどれだけ羨ましい事か。寝なくても良いなら夜通し遊ぶのに。」
ここに来てからは、睡眠というものがどれだけ有り難いものなのかよく分かったから、毎日ちゃんと寝ている。
毎朝〇
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