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大淀パソコンスクール
先輩は変な奴 担当生徒も変な奴

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され、俺は川内さんを……いやもうさん付けはやめだ。川内を教室内に案内する。

「どこで夜戦やるの?」
「どこの席でもいいですけど、どこか希望あります?」
「まー夜戦ならどこでやっても夜戦だしねー」
「夜戦じゃないですよー」

 やっぱこいつもソラール先輩と同族か。本人が選ぶつもりはなさそうなので、適当にすぐそばの2つ並んだ席の右側に案内し、俺はその川内の左隣に座った。

「はい。それじゃあよろしくお願いします」
「こちらこそ! 容赦しないよ?」

 一体何を容赦しないというのか……。

 事前に大淀さんから預かったカルテによると、このアホのパソコンはノートパソコンで、OSはWindowsの8.1、Officeのバージョンは2013ということだ。今売ってるパソコンは全部Windowsは10でOfficeは2016のはずだから、デバイスとしては少し古いタイプのものということになる。

「パソコンを購入したのは少し前なんですか?」
「私たちの元上官の提督が『払い下げでいいならやるぞ』って言うから、もらったんだー」
「中々の豪快さんですね……」
「『これで就職に向けてスキルを身に付けろ』て言ってた!」

 なるほど。パソコンスキルなら身につけていて損はないからな。大淀さんとこのアホの元上官は、部下思いのいい人のようだ。

「じゃあWindowsは8.1、Officeは2013でやっていきましょうか」
「了解! 早く夜戦! 夜戦!!」

 『待ちきれない』と言わんばかりに瞳をランランと輝かせる川内。こんな状態の彼女をほっとくのもなんだか忍びない。俺はパソコンの電源を入れ、ブートローダーの画面で8.1を選択した。Windowsが立ち上がるまでの間、暇つぶしに川内にパソコンの経験について聞いてみることにする。本人がどこまで把握しているか分からないが、それを測る意味でもインタビューは重要だ。

「ちなみに川内さん」
「川内でいいよ? 私も敬語使わないから!」
「了解。んじゃ川内。今までパソコンの経験はどれぐらい?」
「ないねー。……あ! でも夜戦の経験なら豊富だよ!?」

 ……誰がいつ夜戦の経験なぞ聞いた? ついでに言うと、ノートパソコン持ってるのに経験無しだと……? まぁいい。

「うい。パソコンの経験は無し……と。てことはマウスとキーボードも……」
「それは使ったこと無いけど、魚雷と単装砲はよく使ってたかな」
「うい。まったくの初心者ということで。機械全般は得意? 苦手?」
「機械よりも、探照灯と照明弾が苦手だね!」
「うい。機械も苦手……と」

 適当にインタビューを済ませていると、やっとこOSが立ち上がる。デフォルトのデスクトップ画面が表示され、パソコンの準備が整った。

「んじ
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