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大淀パソコンスクール
プロローグ
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そばで、お昼はお日様の光が暖かそうな席だ。

「ここのオーナーは、元々私達の上官だったんですよ。戦争が終わったあと退官して、パソコンスクールを立ち上げたんです」
「教室の名前に大淀さんの名前が入ってるから、大淀さんの教室だと思ってました」
「オーナーは先日カシワギさんを面接した者ですけどね。実質、私が責任者みたいなものですから」

 大淀さんが目の前のノートパソコンをパチパチと叩き、Excelに何かのデータを入力しながらそう答えていた。後で聞いたが、教室で使うテキストの在庫状況をExcelで管理しているそうだ。

「それではカシワギさん。改めてご説明させていただきます」
「はい」
「カシワギさんには、この度新しく開設する、夜の講座をお任せします。今度新しく入る予定の生徒さんですが、どうしても夜に勉強をしたいということで、それならばと夜の部を開設することにしました。社会人の生徒さんの取り込みも狙ってのことですね」
「了解です」

 この教室には、大淀さんともう一人、講師の人がいるそうだ。もう一人は男性という話なのだが……どういうわけだかその男性講師は、お昼の間しか出勤することが出来ないそうで。加えて最近の人手不足解消も兼ねて、新しい講師の募集を行ったそうだ。そうして、最近まで現役バリバリだった俺が応募してきて、教室としても嬉しい誤算だったらしい。

「……で、今回入る新しい生徒さんですが、彼女も元艦娘です。パソコンはまったく触ったことのない初心者なのですが、そういった生徒さんの方が、新しく講師をはじめるカシワギさんもやりやすいと思います」

 うーん……その辺のことは経験がないからさっぱり分からんが……この辺は先輩に素直に従っておいた方がいいんだろう。

「わかりました」
「なので、まずはパソコンの使い方から学習してもらいます。その後は本人の意向もあるのでWordの授業を行って下さい。まずはパソコンでの書類作成が滞りなく行えるようになりたいそうです」
「俺はWordはあまり使ったこと無いんですが、大丈夫ですかね?」

 あのクソ会社で働いてた時は、書類もExcelで作ってたしなぁ……一応ここの面接を受けた時にそのことはきちんと伝えてはいるが……。

「大丈夫ですよ。そのための勉強用パソコンですから」
「とはいっても……」
「授業の開始は来週です。それまでは、好きなように勉強用のパソコンをいじり倒して下さい」
「わかりました。なんとか習得します」
「そのパソコンならAccessを除くOfficeも2003から2013まで入ってますし、2016は2013からそこまで違いがないらしいですし。元々そういうお仕事されてたカシワギさんなら、すぐに覚えられますから」

 そう言って、大淀さんがこっちを見ながらにっ
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