0058話『あきつ丸との様々な談義』
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ろいを塗ってあり白いだけに。
「わかった。それじゃ九六陸攻が足りなくなったらその時には呼ばせてもらうよ」
「はいであります!」
それであきつ丸も気持ちが落ち着いたのか少し余裕を持った面持ちで、
「しかし、一式陸攻は数が増えましたな」
「そうだな。これも今までイベントで頑張って取ってきたおかげだよ」
「そうですな。口惜しくは提督殿がチキンだったために有名どころのネームド機を取り逃している事ですな」
「うッ…あきつ丸、頼むからそこを着くのはよしてくれ」
「いえいえ。まだまだありますよ。かの有名な陸攻機である『銀河』を取り逃したのは痛恨の極みでしたな」
「うわああああっ!!? やめてくれ!! 頼むから…!!」
あきつ丸は私が苦しむ仕草を見るたびに愉悦の表情を浮かべている。確信犯か!?
それでなにかを言い返そうと思うけど特に反論できないのが悔しいところである。
「…まぁ、それでも提督殿はこの世界に来てから大本営の命令とはいえ苦難を乗り越えて初めて甲作戦を制覇して甲種勲章を貰えたのはこのあきつ丸も評価したい所存であります」
「あきつ丸…」
いきなりの上げてくるセリフに思わずほろりと涙を一筋流してしまった…。
「ふっふっふ。提督殿の涙、しっかりと確認いたしましたであります」
「くっ…!?」
それで急いで涙を腕で擦って無くす。
不覚を取ってしまった…。
やっぱり人心掌握に関してはあきつ丸には一歩及ばないのか…。
陸軍艦娘、恐るべし。
「まぁ、何が言いたいと言いますとこれからも提督殿には頑張ってもらいたいのが本音ですね。
それでできればネームドの艦載機やその他の装備を貰い受けていただければ自分も目が潤います」
「なに…? もしかしてあきつ丸。お前は夕張や明石と同じで装備マニアだったのか…?」
それであきつ丸はにっこりと笑顔を浮かべて一言、「はいであります」と答える。
そうだったのか…。知らなかったな。
それであきつ丸は少しうっとりとした表情をしながらも、
「陸攻の翼のフォルムはとてもいいものですよ。瑞鳳殿とも意見が合いましてどの陸攻や艦載機が一番かわいいのか論議を交わすくらいです」
「ほう…? あの瑞鳳とな。そんな仲だったのか」
「はいであります。提督殿が知らないコミニティは結構存在するでありますよ? 艦載機ファンクラブは空母組内では何人か入っているであります」
「確かにそんなグループもあっても驚きはしないな」
「でしょう? ですからもう少し提督殿も見聞を広めるために鎮守府内のある意味闇の部分を垣間見てもいいと思うであります。色々な艦娘の顔が見れますよ?」
そのあきつ丸の提案に内心で少し心が躍っている私がいる。
何それ面白そう。
「ちなみに駆逐艦とかのグル
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