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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第592話】
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シールド・エネルギーが回復した。
「……す、少しは休む時間もできるはずだ」
「……すまないな、箒。 ありがとな?」
「か、構わない」
ヒルトの笑顔に視線を逸らした箒、だが明らかに休憩させなければ疲労で参ってしまう。
だが、これ以上箒に出来ることはなかった。
ヒルトも、エネルギーの補給を受けて推進剤の補給だけをする為に戻った。
「ほぉ……そろそろ彼も限界ですかな? いやはや、これでは代表候補生の道も茨の道ですな。 ハッハッハッ」
明らかに疲労の色が見え始めたヒルトを見て機嫌良さそうに笑うオーランド。
「…………」
流石のレイアート会長も、休憩時間を設けさせないと不味いと思い、その場から立ち上がると――。
「今から三十分ほど休憩を取ります」
「な、何ですと!? 会長、それは行けませんなぁ……このあとの予定に響きますぞ?」
「それはわかっています。 ですが、あれだけ疲労していては有坂君のポテンシャルを発揮させるのも難しいかと」
ポテンシャル――オーランドにとってはどうでも良かった、正直商品価値としても有坂ヒルトは劣っていると決めつけているからだ。
だが此処でオーランドは何か閃いたのか、わざとらしく手を叩いた。
「仕方ありませんな。 三十分休憩後、また再開と致しましょう。 ――ですが、次からの戦いは有坂ヒルト一人に対して、専用機二人での戦いで時間調整していただかないと」
条件が明らかにヒルトに悪い、三十分休憩と引き換えに二対一では――抗議しようとした千冬。
だが意外な人物がそれを止めた――ヒルトの父親、有坂陽人だ。
「ちょっといいか?」
「むっ? 何かね? ……警備員風情が……私に話し掛けるなど百年早いが、まあ聞いてやらんこともない」
明らかな上から目線だが、有坂陽人は気にせず言葉を口にする。
「すまないなオーランドさん。 幾らなんでも二対一はキツいだろうから一人だけ、次の一戦は増援を入れさせてはもらえないですかね?」
会長の警備で今まで黙っていた彼も流石に言わずにはいられなかった。
有坂陽人の提案に渋い顔をするオーランド。
だが、唇の端を吊り上げ、顎を指で触れながら言った。
「ほほぅ……まあ良いでしょう。 とはいえ、増援をかってくれる方がいるとは思えませんがな?」
その言葉通り、戦いが凄すぎて大半の子には無理だろうし、そもそも他の量産機は前の騎馬戦で使用されていたのだから直ぐには使えない。
「OK、じゃあとりあえずそれで決定という事で宜しいですかな?」
「良いですとも。 時間になっても現れなければ有坂ヒ
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