運命のエクスシア
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ールすら倒せない、なのにエナジーの使える人間はあまりにも少ない。現在戦闘可能な局員で、かつエナジー使いはフェイト・テスタロッサと八神はやてしかいないぞ。大体いくら彼女達が強かろうと、ここ連日の戦闘で負担を背負わせ過ぎている。早急に何かしらの対策を講じるべきなのだが、一体全体どうしたものか……」
どれだけ議論を交わそうと何の解決策も見出せず、会議は停滞していた。そんな時、ずっと黙していたレジアスが満を持して、ある事実を口にした。
「皆や市民には不安を抱かせないよう、あえて公開しなかったのだが……ひと月前、ファーヴニルの封印が弱まりつつあるとの報告があった」
「!? ひと月前と言うと……フレスベルグとニーズホッグがミッドチルダ侵攻を開始した時期ですか!?」
「ああ。依頼していたアウターヘブン社の経過観察によると、どうやら対イモータルだろうと人間同士だろうと関係なく、ミッドで大規模な戦闘が起こる度に封印が弱まってしまうようだ。まだ辛うじて封印は残っているが、これ以上ミッドで戦闘を行えば封印が解除される危険がある。貴様ら本局連中のように悠長に構えている時間は無くなったのだ……」
強がりでもあったレジアスの嫌味も、クロノ達は反応できなかった。月詠幻歌の歌い手が次元世界にいないと思っている今、本当の本当に崖っぷちに追い込まれていることを理解したのだ。そして……、
「ほ、報告します!」
普段の冷静さが微塵も見られないぐらい慌てた様子のオーリスが会議室に駆け込み、何事かとレジアス達は気を引き締めて注視する。
「イモータル・公爵デュマが、皆様に会談を求めています!」
「なんだと!!?」
あまりにも信じ難い内容に、レジアス達は一瞬自分の耳を疑う。だが、敵の総大将とも言えるイモータルが会談を求めているとなれば、その内容次第ではこの状況を打破できる可能性もあった。とはいえ相手はイモータル、警戒はしておくに越したことは無かった。
「……戦闘直後に辛いだろうが、念のために彼女達を呼び戻しておこう……」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
救助活動もほぼ終えた頃に、いきなりクロノから私達エナジー使いに地上本部へ集合するよう通達が入った。はやてはもう少しシャロンを探したがっていたが、それは彼女の傍にいたヴィータが継続して行うことになった。ザフィーラはなのはの身を守ってもらってるし、シャマルはけが人の治療や診察で忙しいから無理で、アインスもニーズホッグの機械竜を半壊させたアウターヘブン社の少年がどこかに行ったのを傍目に、シャマルと同じようにけが人の治癒を続けていた。
とりあえず私達は地上本部に向かうため、許可をもらったことで飛行魔法で移動していた。その途中、はやては機械竜にほとんどダメージを与
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