運命のエクスシア
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りふり構っていられへん。嘘も方便っちゅうことで少しだけ騙すような形になってでも、月詠幻歌を歌ってもらって、なのはちゃんを治してもらってからの方が、お互いに落ち着く時間を置けるようになるはずや。それにもし許してくれなかったとしても、治した後なら二度と関わらないようにするってことも出来るやろ?』
「打算高いのは結構だけど、果たしてそううまくいくのかな? 私、なんだか嫌な予感がするんだけど……」
『私だってこれはちょっと卑怯やと思っとる。でもな、失ってからじゃ遅すぎる、間に合わなかったら意味が無いんや。大事な人を救えるならいくらでも恨まれたる、泥なんていくらでも被ったる、もうこれ以上誰かに死んでほしくないんや……!』
「はやて……」
『……ま、今は当面の問題を何とかするのが先決やけどな。ファーヴニルに復活されたら、全てが水の泡なんやし』
「そうだね。……じゃあ私は今から地上部隊の救助活動の支援に移るよ」
『了解や』
通信を切った私は、戦闘の余波で崩れた建物や道路などを眼下に、避難が間に合わなかった人やけが人の捜索に向かうのだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
管理局地上本部、会議室。
「―――以上が今回の襲撃の被害報告となります」
「ご苦労、下がってくれ」
レジアス・ゲイズ中将、及びミゼットら伝説の三提督、クロノ・ハラオウンが見守る中、オーリス・ゲイズが報告を読み終えて立ち去ると、会議室は重苦しい雰囲気に包まれた。
「……ついにここまで来てしまったか」
「しかしなぜ、奴らは途中で撤退したのだ? せっかく奇襲が成功したにも関わらず……いや、こっちには都合が良いが、何にしても不可解だ」
「そうだ。いわば我らの喉笛に噛みついた状態だったと言うのに、まるでわざと離れたかのようだ」
「もしかして、何か別の目的でもあったのかしら?」
「ファーヴニル以上に優先すべき目的が、奴らにあるのでしょうか……」
「クロノ提督、オーギュスト連邦の返答はどうなっている? 対イモータルに関しては手を取り合うべきだと、ホットラインを通じてそう伝えたはずだが返答はまだなのか?」
「そうだ、イモータルは次元世界全体の脅威だ。奴らを排除せねば、人類はいつか滅亡してしまうやもしれん。これでは次元世界の平和なぞ夢幻に過ぎない」
「それが……連邦加盟世界では連邦が、管理世界では管理局が対処するべきだと、彼らはそう返答してきました。どんな事情があろうと、お互いはもう関わるべきではないと……」
「なんてこと、協力体制の提案すら取り合おうとしないなんて……」
「そこまで管理外世界の者達に不満と不信感を抱かれていたのか、我々は……」
「エナジーが無ければグ
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