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Eipic34これからのスカリエッティ家〜New Chief〜
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少々私への過剰スキンシップが酷かったが、ウーノと共に側で尽くしてくれた。いつも美味しい料理を作ってくれた。日々、それが楽しみだったと言っても過言ではない。ありがとう、ドゥーエ』

「そんな・・・! ドクター!」

『愛おしい私の娘、トーレ。その力で私と姉妹たちを護ってくれていた。その強さのおかげで私たちは常日頃、安心安全に過ごすことが出来た。これからも姉妹を護ってやってほしい。ありがとう、トーレ』

「いいえ・・・! いいえ、ドクター・・・!」

『愛おしい私の娘、クアットロ。研究・開発を手伝ってくれたおかげで、数多くの作品を生み出すことが出来た。その頭脳に助けられたことも多々ある。とっても有意義な時間を過ごさせてもらった。ありがとう、クアットロ』

「う・・・うぅ・・・ドクター・・・」

『愛おしい私の娘、チンク。開発などに必要な物資の調達を率先してくれたことで、物資不足で私の研究や開発が滞ることは一切なかった。護衛としてもまた優秀。小柄な体格でありながら、それをデメリットと感じさせないその実力だった。ありがとう、チンク』

「ドクター・・・。はいっ」

『愛おしい私の娘、セイン。その元気いっぱいな性格は、少しばかり雰囲気の暗いスカラボに明るさを差し入れてくれていた。いや〜。ウーノもドゥーエもトーレもチンクもクールだろう? クアットロの明るさはセインとは方向性が違うからね。君の明るさにはいつも助けてもらっていたよ。ありがとう、セイン』

「うんっ・・・うんっ、うんっ!」

ドクターのシスターズへの想いと感謝の言葉。関係ないのに私もボロボロ泣いちゃう。ウーノさん達が落ち着くまでドクターの遺言メールを停止。どれだけでも待つつもりだったけど、1分としない内にウーノさんから「すずか。続きをお願い」と促された。

「はい・・・」

『・・・次のメッセージは、私が死んだ後のスカラボについてだ。スカラボは私が最高評議会から、管理局の為の技術開発を行い続けるための牢獄として用意されたものだ。ゆえに私が死んだ後、最高評議会が取る選択肢は2つ。用済みとして潰されるか、後継者を立てて存続させるか、そのどちらかだろう』

曇った表情を浮かべるドクター。前者はなんとなく判っていたけど、後者の後継者って・・・。とここで、ウーノさん達が私を見ているのに気付いた。それで後継者が「私・・・」だってことが判った。

『前者であれば、最高評議会に逆らうことなく受け入れてほしい。そしてスカラボが閉鎖された時、ウーノ、ドゥーエ、トーレ、クアットロ、チンク、セイン、君たちはどの部署へ行こうとも重宝される娘たちだ、好きなように生きてもらいたい』

「第零技術部の解散。ありえない、あってはならない」

「私たちの居場所はただ1つよ」


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