暁 ~小説投稿サイト~
魔道戦記リリカルなのはANSUR~Last codE~
Eipic34これからのスカリエッティ家~New Chief~
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ろで、クアットロさんが真っ先にモニターに早足で向かって、矢印マークをバシッと叩いた。
「ク、クアットロさん・・・!?」
「私たちの出生なんて~、正直どうでもいいです~! ねえ? ウーノ姉様、ドゥーエ姉様、トーレ姉様、チンク、セイン」
「ええ。出生なんて私たちに関係ないわ」
「私たちの親はこの世でただ1人だけ」
「ジェイル・スカリエッティ」
「あの人だけだ」
「うんっ。だから本当の親とか、どうやって生まれたとか、どうだっていい!」
ウーノさん達がそう言うなら、私がとやかく言うことはない。ウーノさん達の生みの親がプライソンであるって秘密は、私がお墓まで持って行こう。なんて思っていたら、「プライソンなどが父親なんて、死んでも認めたくないわ」ってウーノさんが嘆息して、ドゥーエさん達が頷いた。
「ええ!? 知っていたんですか!? プライソンが親だって事!」
「あら、やっぱりそうなのね」
思わず喋っちゃった私の言葉にウーノさんが片頬に手を添えると、ドゥーエさんは「これまで多くのヒントがあったもの」って続いた。
「アルファと初めて遭遇した際、彼女は私やトーレを、いやシスターズを指して姉妹だと言っていた」
「私たちは姉妹の意味を、サイボーグだからだと曲解していたわけだ。額縁通りに捉えてしまえば、それが私たちの真実なのだろう」
――偽者とは、酷い言い草ですね! 言うなれば私たちは姉妹になると言うのに!――
チンクとトーレさんの話に、「そう言えば、そんなことを言っていたような~」私は唸った。リアルタイムでモニターでそんなやり取りを観たような気もする。
「さらに言えば、ガンマのシステムにクラッキングを行った際にいくつかデータを掻っ攫ってきたのだけどぉ~・・・」
「その中に、私たちの幼い頃の写真データがあった。スキル名もそう。年月日から、データ時の私たちはドクターの孤児院で過ごしているはず」
「信じるべきはドクターと孤児院で一緒に過ごした思い出だけれど、プライソンがわざわざこんな偽データを作るわけもなく」
「なら考えられるのは、私たちシスターズはスキュラやノーヴェ達と同じ、プライソンによって生み出された人工生命体・・・」
ウーノさんとドゥーエさんとチンクの言う通りだ。でも思っていた以上にショックを受けずに正気を保ってくれたのは良かった。みんな、ドクターを本当に父親として慕っているんだね。
『愛する娘たちへ。・・・愛おしい私の娘、ウーノ。いつも私の側で尽くしてくれた。本当に感謝している。長女として下の妹たちの面倒をよく見てくれ、秘書として私を支えてくれていた。ありがとう、ウーノ』
「・・・っ! ドク・・・ター・・・!」
『愛おしい私の娘、ドゥーエ。
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