最終章
1節―超常決戦―
誰の記憶にも止まらない物語
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後に1ついいかい?」
立ち去ろうとしたソウヤに、ライトは最後に問う。
「“誰も、君がしたことだって理解してない”のに、救うのか?」
ソウヤが世界神を倒したところで、この世界の人々はとっくに世界が救われたのだと思っている。
故にその努力が、その戦いが報われることはない。
人とは報酬を得るために努力する…そんな生物であり、ソウヤ達が為そうとしているのはその真逆だ。
けれどソウヤはその問いに対して、鼻で笑って見せた。
「だって、世界を救わなきゃ“俺が後悔する”だろう?」
そう言い残して、ソウヤは今度こそ扉を開け会議室から姿を消す。
その後ろ姿を見送って、1人会議室に残ったライトはため息をつく。
ソウヤの言っていることは、確かに筋は通っている。
“後悔したくない”という基本理念から動いているのも、ライトには理解できた。
それでも納得できないこともある。
だって彼は“欲しくも無い力の代償”を払ってきたと、そう言った。
なら、それが意味することは――
「ソウヤ、君は“欲しい力の代償”は快く受け取るのかい…?」
こうして最期の戦いが幕を上げる。
“世界神”と“人”の、決して在り得るはずも無かった戦い。
神話をも覆す、そんな超常の戦いだ。
神が望むのは“ただ遊ぶこと”。
人が望むのは“幸せな終わり”。
これは誰の記憶にも止まることのない、世界を救う反逆の物語である。
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