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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第590話】
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ッヒさんは分かるけど……あ、有坂くん……明らかにあの実力、E適性受けた実力じゃないじゃない!」


 レベルの高い攻防、自分達が一年の頃にこんな戦いは少なくとも出来なかった。

 勿論、ヒルト等一年生は入学してからあらゆる事件に対処してきたという他の誰よりも経験してるのもあるだろう。


「す、スゴすぎて……どっちが勝つか何て、わからなくなるよ」

「あ、でもでも、有坂くん押し始めてるよ!?」


 大型投影ディスプレイに映し出されているシールド・エネルギーゲージは、均衡を保つように減っていたがここに来てヒルトが優勢に立ちつつあった。

 来客席に座っていたオーランドは面白くなかった。

 オーランド自身、有坂ヒルトは早くて一戦目のセシリア・オルコットが彼を瞬殺するものだと。

 だけどその目論見は外れ、二戦目の凰鈴音、三戦目のシャルロット・デュノアと立て続けに勝利していた。

 四戦目のラウラ・ボーデヴィッヒとの戦いもどうなるかわからない。

 だが――有坂ヒルトの代表候補生選出はあくまでも【専用機持ち全員】に勝利すればの話だ。

 レイアート会長の考えではこれだけの戦いを見せられたら我々の心も変わるだろうと踏んでいるのだろうが、そう簡単にはいかない。

 深く腰を下ろし、座り心地の悪いパイプ椅子にもたれ掛かったオーランドは不機嫌な表情で試合の行方を見ていた。

 AICでヒルトを拘束と同時に斬りかかるラウラ、ヒルトにはAICは殆ど効かないものの一瞬動きを止める事は可能だった。

 その一瞬を狙う――だが、明らかヒルトは停止結界の網の外まで離れてからサイドアタック、後ろに回り込みバックアタックと間合いを読まれている様だった。

 実際、ヒルトは何度も動きを止められてAIC範囲外が大体何れぐらいかを把握していたのだ。

 繰り返しAICを受けた事による経験――模擬戦等での経験が全てヒルト個人に蓄積された結果だろう。


「ッ……流石は我が嫁だな。 改めて見直したぞ」

「ハハッ。 ラウラに褒められるのは悪くないな」


 一旦互いに間合いを取る、シールド・エネルギーは既にラウラは一〇〇を下回り、ヒルトは残り一二〇。

 流石のヒルトも連戦に次ぐ連戦で額は汗で濡れていた。

 ラウラも同様、激しい接近戦で無意識に汗を拭う。


「……そろそろ決着といくか」

「うむ。 ……ヒルト、どちらが勝っても恨みっこ無しだ!」


 叫びと共に飛び出したラウラ、ワイヤーブレード全基射出、先制を打った。

 ヒルトもギリギリまで見極め、ワイヤーブレード全基が一直線で並ぶ一瞬に合わせ、ワイヤーブレードを一基射出。

 その刹那の一瞬を捉え、六基のワイヤーブレー
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