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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第590話】
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補給を終えたヒルト、再度定位置につくと次の相手であるラウラが待ち受けていた。
「ヒルト、連戦で疲れてはいないか?」
「ん……まあ大丈夫さ」
「ふむ。 ……とはいえ、今回もだが嫁といえども手を抜く訳にはいかないのでな」
「わかってるさ、ラウラ」
右手で眼帯を取り外すラウラ――金色の眼が姿を現した。
最初から本気――ラウラは一年の中でも機体込みで最強クラスだ。
勝率も八割――AIC込みでなら九割はある。
普段は解放されない左目を最初からというのは彼女なりの本気だろう。
シグナルの点灯と共にラウラはプラズマ粒子をその手に帯びさせ、それが刃に形成される。
ヒルトも同様に、北落師門・真打ちを呼び出し、構えた。
張り詰めた空気、ラウラの鋭い眼光――五月、初めて彼女とあった時をヒルトは思い出していた。
緑のシグナルが点灯と同時に、二機の凄まじい接近戦が開始された。
互いの刃が交差し、至近距離から放たれる二機のワイヤーブレードによる一撃は、お互い切り払う。
更にラウラは肩の大型レールガンで接射――砲撃が轟くも後ろに回り込む形でヒルトは避ける。
ラウラも境界の目の解放で、ヒルトを見失うことなく振り向き様に攻撃を防いだ。
右手のプラズマ手刀で北落師門を抑え込むと、小さな体躯からなる軍仕込みの格闘術で連撃をヒルトに叩き込んだ。
「ぐっ……!? チィッ!」
更に其処からソバット、更に身体を捻り胴回し回転連撃と流れる様に繋げたラウラ。
シールド・エネルギーが削られるも、連撃の隙を拭う様に胴に一文字斬り――絶対防御を発動させ、ラウラのシールド・エネルギーは大幅に減った。
其処から互いに螺旋を描くように上昇――砲撃戦に移行したラウラは、レールガンを放つ。
一方のヒルトも、電磁投射小銃による一斉射を行うが――。
「無駄だ、AICの前では」
停止結界を前面に展開したラウラ――無数のタングステン弾は空中で静止、落下していく。
だがヒルトは更にワイヤーブレード、肩のランチャー、電磁投射小銃と波状攻撃を仕掛けた。
流石に全てを受け止められないラウラ――結界を解除し、回避機動に移る。
ランチャーの粒子ビームを避け、ワイヤーブレードは自身のワイヤーブレードで対処、電磁投射小銃の弾丸は多少もらうも残りは停止結界で当たる寸前に止めていた。
射撃戦では互いに有効打を与えられない――二人揃ってそう決断するや、同じタイミングで瞬時加速、また激しい近接戦闘が開始された。
「な、何て言うか……スゴすぎ……」
「こ、これが一年生の戦いなの!?」
「ぼ、ボーデヴィ
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