第3章
1節―最果ての宮―
ダンジョン
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次は4つ目、ここから出る方法ですが簡単に言えば100層に到達することです。このダンジョンは上に戻れない仕様になっていますので、100層まで行くしか無いのです。このダンジョンはその鬼畜さゆえ、周りに街や村は無いですし、挑む人もいないと思うのでゆっくり休んでください。
5つ目。このダンジョンは横にも縦にも大きくありません。ここで巨剣、または巨刀を使うのは自殺行為に等しいと思います。ですので極力使わないでください。
最後に…このダンジョンをクリアするのは容易くないですし、私に聞きたいことも多いと思います。ですが、ソウヤさんなら必ずクリアすると信じています。何年かかるかわかりませんが、いつでも待っています。これは大きな賭けですが、必ず戻ってきてください。そうすればきっとソウヤさん、あなたは#&$*>#%(消してあってよくわからなかった。透かしても見えない)を手に入れられるでしょう。
ルリより
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ソウヤはそれを読み終わると、大きく深呼吸をして手紙を折り直してそっと地面に置く。
―まずは、状況整理。
ソウヤはそう思うと、座って背中を壁に預けると集中し始める。
―ここは最果ての宮というのは多分、ルリのいうことだから本当だろう。確かにルリに何故一々ここに転移させたのかは不明だが、まずはここから出ることが最優先だ。
ソウヤはそう思うと、立ち上がる。
「ここが、セーフティエリアだとして…」
ソウヤはそう言うと、近くにあった木製の扉に近寄る。
確かにその扉からは魔力が漏れだしており、魔物を寄せ付けていない術式が貼られているのがわかった。
―この扉の先には中級魔族以上の魔物が雑魚として現れる…か。正直、俺らをここまで連れてきたあの男はここを作って何をさせたかったんだろう?
ソウヤは考えるだけ無駄だと思い直し、その場から動くことにする。
―ここにいても何もできないだろうしな。
ソウヤは、そう思うと扉を思い切り開いた。
「…っ!!」
その瞬間、ソウヤはゾクリと背筋を凍らせた。
一瞬でわかる…わかってしまう死の空気の匂い。
ここに居たら死ぬ…そんな恐怖感がソウヤの身体を後ろの部屋を潜らせようとしている。
―それでも…っ!
ソウヤは、ゆっくりとダンジョンの中を歩き始める。
通路の中は半径6mほどの正方形型で、とてもではないが巨剣を使うことは無理そうだった。
通路の壁に一定間隔で松明が置かれているが、それもただ真っ暗なのを薄暗くしている程度に過ぎない、そんなものである
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