第2章
2節―運命が許さない旅―
エレンとルリの実力
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にはソウヤ一行は中央広場に集まっていた。
「さて、みんな準備は出来たか?」
「あぁ」
「出来ました」
「出来たわよ」
順にエレン、ルリ、レーヌがそう答えてソウヤはうなずくと外に預けてある馬と馬車を取りに行くために町の外へ歩き出した。
これから旅が始まるのだと、静かにソウヤは胸を高鳴らせながら。
しかし、そんなことはほとんど出来ないということをなんとなくソウヤは感じていた…。
「なんとなくこうなる事は分かってんだよ…クソッ!」
「なぜこんなところに…!?」
「嘘ですよね…」
「なんで…」
町を出て6日ほど経った頃、ソウヤたちの小さな丘の上から見えるものは…中級魔族が3人、下級魔族が10人ほどの軍勢だった。
そして、その軍勢に対抗している少し遠くに存在する大きな街『レーン』の冒険者や兵士。
それを見たソウヤは悪態を付きながらエレン以外の月文字魔法を解いてメインスキルを巨剣使いに変化させる。
変更した後にサイレンと黒鏡破を抜き放ち、2振りとも巨刀化させた。
「エレン、レーヌは水魔法で冒険者の回復を頼む。ルリは冒険者たちを安全なところに誘導してくれ」
「了解だ」
「分かったわ」
「はいっ」
「よし…解散ッ!!!」
ソウヤは簡単なことをエレンたちに告げると、肉体強化による素早さアップで軍勢の中心部分に飛び出した。
2本の巨刀をそのままソウヤは自らを回転させながら横に振り回す。
結果、ソウヤを中心とした半径5mの円が出来た。
「なんでこんなことをやらなければいけないんだ…!?」
そんな疑問を口にしながら襲い掛かる魔物その巨刀により、1振りで10匹死に至らしめる。
そうソウヤが大量の魔物を相手にしている間にエレン、レーヌは冒険者の回復、ルリは冒険者や兵士の誘導をしていた。
さすがにそんなことをされれば魔族たちも面白くないので、ソウヤの元に中級魔族が3人、下級魔族が4人向かっていた。
残りの下級魔族は2人ずつその者達の元へ。
下級といえど、その強さは魔物を20匹集めたような強さを誇っている、それが2人も向かうのだからエレンたちの負けは確実と言えた…普通の人なら。
「エレン、ルリ、レーヌッ!そっちに下級魔族が6人行った!頼むっ!!」
「了解したッ!!」
ルリ、レーヌの代わりにエレンがそう答えるとその身に光属性を纏った雷を纏う。
「レーヌ、回復とこっちの支援を頼む」
「…大丈夫なの?」
「侮るな…。私は二つ名持ちだぞ?馬鹿にするな」
ソウヤによってエレンの強さが隠れてしまっているが、エレンの強さはシルフの中では最強クラスに入る。
しかもその強さに職がランクアップとなり希少能力を手
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